昔のけじめ | 騙されたい女とバカな男たち

騙されたい女とバカな男たち

50才を前に恋をしたいと思うようになった女のお話し

今日は休日ですが、旦那さんは終日居ないので、ゆっくり好きなことをして過ごそうと思っていたのですが。
持病?からくる目眩がひどくて寝ていました。

そとに出かけることもなく…
ふと
一年前を思い出します。長文です。


去年の6月、最初のダメ男と暮らした町に研修で泊まりで行きました。
道は覚えていますので、友人とか知り合いの先生を乗せて、高速で行きました。
 
研修会場は私の高校時代に住んでいたところから、目とはなの先で、泊まったホテルは繁華街の近くでした。

高校時代~二十歳前まで過ごした町。
30年近く経っているのに…あまり変わらない町並み。
ハンドルを握りしめて、時々懐かしくて胸が熱く苦しくなりました😅

夜は研修で一緒だった先生方とずっと一緒で、繁華街には出ませんでした。

あの人と過ごした町、毎日居たアーケード内のパチンコ屋、ちょっと歩けば、住んでいたアパートもあるかもしれません。

ホテルでは遅くまで友人と部屋で話して、その後は息子とLINEでやり取りをして、どうにか苦しい気持ちを押し込めていました。

次の日の朝、慣れないベッドですからどうしても早く目を覚まします。
外は小雨が降っていました。
喉が渇いたので、近くのコンビニへ。
ホテルの隣の道にありました。

コンビニで飲み物を買って…
外は雨です。
この町は
あまり変わらないので、メインストリートも覚えています。


少し歩けば、アーケード。
すぐそこに見えます。
アーケードの向こうは飲み屋街。

私はそのまま、アーケードの方へ自然と歩き出していました。
まだ早朝の時間。

少しだけ夜の匂いが残っています。
仕事帰りらしいホストも歩いています。
アーケード内はやっぱり、予想した通りシャッター街になっていました。
あの門のパチンコ屋はドラッグストアーに変わっていました。

そのまま、アーケードを横切って、
飲み屋街へ。

ミニクラブがあったビルは
まだありました。

古くて大きなビルです。
一等地なので、目立ちます。
もちろん勤めたお店は無いです。
自然とお店のあった二階に目をやります。
階段と踊り場が良く見えます。

はっきり思い出しました。
ダメ男そうちゃん、私の店にアパートの合鍵を持って来たり、取りに来たり。
鍵のやり取りをした階段です。
接客中だと、彼はずっとそこで待っていました。

次はいつ帰って来るの?と聞きたくても聞けなかった階段です。
彼はあるママの情夫だったから。
彼の顔、声を思い出しました。
そう、いつもあなたは
ママに買ってもらった安物の白いジャンパーを着ていた😅
髪を切るお金も無くて
いつも襟足が長めで
私はあの人の首の匂いが好きだった。


私はしばらく立ち尽くし、そこから近くのビルの前へ。
そこも勤めたスナックがあった場所です。
とっくにビルごとなくなっていました。

流れた年月を感じました。
また、帰り道に階段に目をやって。

もうずいぶん昔のこと…

私はその時
思い出にやっとさよならが言えたと感じだった。

涙がちょっとだけ流れました。
ほんの一筋😢


誰かに見られたら
きっと変な女だったでしょうね。

ほんとの過去にするため

私のけじめだったのです。


結婚して子どもが生まれ、5年10年と過ぎても、いつか迎えに来たらどうしよう?もう一度会ったらどうしよう?
子どもを捨てて、私はついて行くんじゃないかなと
ずっと不安だった。ずっと。
子どもへの愛情より、あの人との情愛を選ぶかもという不安😢😢


結婚20年経って、もう過去だとやっと思えた。

だから
けじめが必要だった。

あの町にはもう戻らない。
もし、会っても 軽く会釈で済ませられる。
あの階段に
全部の思いを置いて来たんです。
やっと

やっとね。

もうすぐ
旦那さんが帰って来ます。