KuroTora日和

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クロトラにゃんこのジノリと乳母のまったりな日々をひっそりとお送りします。

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近年は主にInstagramを利用していて久しくアメブロに記事を書いて居りませんでしたが、久々に筆?を取りました乳母です。



去る2017年2月3日に我が最愛のジノリ様が18歳と8ヶ月の猫生を全うし長い長い旅に出られました。

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10歳の時に糖尿病を発症して、最初の内は血糖値も安定せず肝リピドーシスやら低血糖やら低カリウム症やらと入退院を繰り返しスリリングな日々でしたが、ある程度コントロールが上手くいく様になってからは安定した毎日が送れていました。

おかげで8年以上もノンビリまったり過ごす事が出来ていたのですが、昨年秋ごろ健康診断でレントゲンを撮ったところ鼻腔に薄っすら白い影が、などど言われ腫瘍を疑われていました。

鼻カテーテルで少量の細胞を採取して検査した結果では腫瘍細胞と断言出来る物は見つからなかったと言われたものの、採取された部位に見つからなかっただけかもしれないとの事で非常にグレーな状態でしたが、全身麻酔を用いての更なる検査などは高齢のジノぷる様には負担も大きいだろうと言う事で現状を見守る選択をしました。

その後じわじわと体重が減り続け、緑内障も進行し右の眼球が肥大化したりして二種類の目薬をさす日々になりましたが、多少嫌がりながらもかなりスムーズに点眼をさせて下さるジノリ様でした。

そんなこんなで不安要素を抱えながらも比較的元気で機嫌よく過ごしていたのですが、昨年の12月22日に脳梗塞的な症状で急変し夜間救急病院のお世話にもなりました。

この日は急に気圧が変化して夜から土砂降りの雨が降り出したのですが、そう言った気圧の変化なども老猫の体調には影響があったのではないかと思います。

グルグルと同じ所を回ってしまったり、壁の隅に行き当たってコードに絡まって大声で鳴き叫んだり、左の前脚首が曲がってしまってまともに歩けなかったり、息が上がって痙攣したりと、神経症状が出て救急病院の先生も眼球を押し出してくる様な何かが頭の中に有るのだろうとの判断でした。

「ただしこの子の年齢から言っても手術をするのも抗がん剤療法を行うのもあまり現実的な話ではないのではないか。MRIなどで詳しい原因を突き止めるのも人間側の原因を知りたいと言う欲求を満たす事は出来ても治療する事が出来ないのなら本人にとっては意味がないのでは。」とも言われました。

その場では点滴と抗生剤と痙攣止めの注射をして頂き、深夜なので雨の中なかなか捕まえられないタクシーを何とか拾って帰宅しました。

翌朝までに何度も痙攣発作が起こったり、呼吸も荒くなったりしたので、まさかこのままお別れになってしまうのかと焦りながら見守っていましたが、何とかその波を乗り越えてくれたジノぷる様でした。

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後日かかり付けの動物病院で相談し自宅で強制給餌と点滴をしていくことになりました。
点眼、血糖値測定、インスリン注射、強制給餌、点滴となかなか手数が多くて忙しい乳母でしたが、ジノリ様が比較的何でもやらせてくれたので慣れさえすればこなせるリズムが出来ました。

急変から暫くは感情が抜け落ちてしまったかのご様子で食べる事も忘れてしまった様でしたが、粗相をするからとはかされたオムツが嫌だとか、無理やり口に食べ物を詰め込まれるのは勘弁ならないとか、ジワジワと気力と体力を取り戻し、正月明けには不死鳥の如く自力でフードを食べてくれる様になったジノリ様。

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自分で食事が出来るというのはやはり大きくて、見違える程元気を取り戻して階段の昇り降りや、人のベッドに乗ったりなどもして、トイレも猫トイレにする様になりました。
不撓不屈の精神で諦めることを知らないお姿が尊いです。

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所でこの頃からこめかみ辺りの上の毛が禿げてきたり、右の額の辺りが腫れ上がってきたりなどもしていました。
それでもそれなりに動けて機嫌も良さげにゴロゴロ喉を鳴らしておりました。

先生は上に圧が逃げた事で脳への負担も減ったのではないかと仰っていました。
因みにジノ様は秋頃から通っていた猫専門病院の先生の事が大好きで、擦り寄って行ったり先生のパソコンに乗り上げたりなどもしていたので、病院通いもあまり苦でなかった様なのが幸いです。
リラックスしきって隙をみてはキャリーから出て病院内を探索したがっていました。

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そんなこんなで華麗なる復活劇を披露して下さったジノぷる様でしたが、自力でご飯を食べても追加で給餌しても体重の減少は止める事はできず、これは腫瘍による体重の減少と体力の限界の消耗戦なのだろうと覚悟した乳母でもありました。


それでも何とかこの冬は乗り越えられます様にと祈っていましたが、その朝まで元気に振る舞っていたにもかかわらず2月2日の夜には再びの急変であちこちに粗相をしてグッタリしてしまいました。
抱き上げると歩き回ろうとするのですが力も入らずマトモには歩けない状態で、流動食を給餌てしもごく少量を飲み下しただけで食べ続けられない様子でした。

そして翌日の2月3日には遂に力尽きてしまわれたのです。

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苦悶の表情などではなく、まるで安らかに眠っているかの様なお顔なのが救いに思えました。


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しかしジノぷる様ったら死に顔すら可愛くてフォトジェニックとか一体何なの?!天使?
天使だからお空に帰ってしまったのね?

と猫バカならぬバカ丸出しの乳母ですが、ジュリエットに先立たれた乳母の様な心持ちでもあります。
正直二十歳までは元気でいてくれると信じていましたので、早すぎるお別れだと思わずにはいられません。

とは言え、お猫様の18歳8ヶ月なら人で言えば90歳前後ですから、天寿を全うしたと思っても良いのかもしれません。


ジノリ様と過ごしたこの年月は乳母にとってかけがえのないものでありました。
数え切れないほどの癒しを与えてくれてありがとう、そしてお疲れ様でした。



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その後動物病院からお花を頂きお心遣いに胸が一杯になりました。

長い闘病生活だった事もあり、幾つもの病院にお世話になりましたが、何処の先生も誠実に親身になって対処して下さった事に今は只々感謝です。