お初ラビアレ小説です。







もう本当ぐだぐだですが、関係ないぜってな感じの物好きさんは読んでみてくださいな★







こんなだ文を書いている僕は国語結構成績いいんですよね・・・




何かの間違いかと 笑







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雨が降っていた。


今の心の色はまさにブルー。


バケツをひっくり返したように降る雨。


どうせ止んでもたくさんの湿気を孕んだ空気がまた肌にべたつくだろう。


傘を差して歩いたからってけだるさは消えない。







「どうしたさ?」







後ろからかかる君の声に僕の心臓は跳ねる。


振り向けばすぐそこに君の笑顔。


傘も差さずに僕を追いかけて、僕を心配している。







「ラビ・・・」







大好きな君の名を呼ぶ。


すると心に広がる甘い心地。







「入ってください」





傘に入るように言うと嬉しそうな、だけど憂いを帯びたような表情。


濡れた肩をまだ濡らし続ける君の髪を指で掬う。







「水も滴るいい男、でしょ」


「もとから、ですよ」


「・・・・」







なんて素直なんだろう。


真っ赤になって黙り込んだ君がいとおしい。





それから二人で黙ったまま歩いた。


本当は聞きたいことがたくさんあるのだろうに、


何も聞かずに隣にいてくれることが嬉しい。







僕が逃げ出したのは寂しさ、から。


君のことを知らないのは僕だけだという事実が寂しくて。


重いような悲しいような・・・。







「アレン」







ふとよぎったのはあの日の君。


ベッドの軋む音に二人で耳を傾けながら、窓の外で鳴り続ける雷に顔をしかめていた。







艶めく君の唇に吸い寄せられるのは僕の指。


なでれば君は照れるから、その顔が見たくて。


色鮮やかな君の髪は湿気のせいか、ちょっとはねていて。


それをおさえるようにいじると、僕の背中に腕を回してくれるから、抱きしめてほしくて。







お互いに好きなんて確証はなかったけれど、言葉なんて無くても通じたような気がしたから。




だからひたすらに君を求めていたんだ。




あの日も同じぐらいの雨だったけれど、今とは全く違う。







あの日はお互いを伝え合う必要なんてなかったからかな。


今は言葉さえも無意味なぐらいに僕の心は真っ黒だ。







今は何かを伝えないと、知らないと、この2人をつなぐか細い糸は切れてしまいそう。





だけど結局は言葉になんてできなくて、その糸を手繰るように少し背伸びをしてキスをしてみた。




少しラビは驚いていたけど、すぐに傘から手を離して僕の体を支えてくれる。


唇が離れて、ラビを僕をまっすぐに見つめながら言ってくれた。







「別にまだ時間はあるさ」







思わず涙腺というダムは決壊してしまった。


一度壊れたダムはなかなか直ってはくれない。


傘が無くなって2人に降り注ぐ雨。




とめどなくあふれる涙。




それらをぬぐうのはラビの温かな指。







「お互い、これからもよろしくさ?」







子供のように泣きじゃくりながら首を縦に振る。


すると子供をあやすように僕の頭をぽんぽん、となでるようにたたいた。




雨がふりやんでまだ湿気は多いけれど。




雨で濡れたことなんてお構いなしに、二人は手をつないで快晴のような笑顔で部屋に戻った。










だって雨は止んだから。













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いかがでしょう。







お互いの過去なんてまるで知らなくても、恋愛は叶いますよね。




だけどラビには刻々と教団を離れる日が近づいてくる。




もっとお互い絆を深めたいけれど、過去なんて知れば離れる日がきっと苦しくなる。







何かを知れば、きっと苦しくなる。







貴方ならどちらを選びますか?