以下はネタバレを含みますので、原作ハリーポッターを読み終えてない方は読まないことを推奨します。












2008年に日本で発売された最終巻を今さっき初めて読み終わった。
泣いた。
家族がいるにも関わらず声上げて泣いた。
この年にもなって大声出して号泣した。


ハリポタが完結して泣いた訳じゃない。
愛する郷やレギュラスの最後を知って泣いた訳じゃない。
セブルスが、
彼がこんなにも、
こんなにも彼の死が悲しいなんて、思いもしなかったのです。


2008年にすでに読んだ友人から、誰が死ぬとか死なないとか、子供がどうとか聞いてましたが、

セブルスの最期の言葉を見た瞬間


もう、涙が溢れて止まらなくて
落ち着いて最後まで読むことが出来なかった。


彼は一体どんな気持ちで最期を迎えたんだろう


彼は一体どんな気持ちでハリーを見ていたんだろう


彼は一体どんな気持ちで…



セブルスの過去の話は反則だよ。ずるい。
僕、私、我輩…
翻訳者も憎いことをする。
このことが、お分かり戴けるだろうか?


僕を見てくれ、


この言葉は、

彼は、…。

この意味を考えるだけで泣ける。


誰にも愛されなかったセブルスは、どれだけ辛い想いをしたのでしょう。

愛して欲しかった人を助けられず、憎い男と生涯愛した人との子供を助けろだなんてそんな 、
あまりにも惨い。

もし彼が彼女を愛さなかったら
もし彼が闇に染まりきっていたら
もし彼が死ななかったら…

死ぬ直前まで揺るぐことなく閉ざされた心は、


心を閉ざすことはマグルでも魔法使いでも決して簡単なことではないはずなのに

彼は顔色一つ変えずに自分の心を閉ざした

それがどんなに難しくて悲しいことか哀しいことか
心の拠り所がないということはどれだけ苦痛か。

自分の心をひたすら閉ざし続けて、彼女が守った彼を守り続けた

自分を虐めた憎たらしい顔を持つ緑の瞳をした彼を

あれだけ郷大好きとか闇陣営万歳って言ってても
セブルスを悲しめた郷が憎くもある

こんなこと思ったこと無かったのに…


哀しい。



原作ハリーポッターが私の中で完結を迎えたことも、

小さい頃から今まで何年もの間大好きだった人の死も。

この二、三年間今まで本当に何をしてきたんだろうか、
なんで出てから直ぐに読まなかったんだろう?

私の青春をすべて捧げたハリーポッターを終わらせたくなかったのかも知れない。


あー目が熱いし痛い。

でもそんなものさえ私が彼に対する気持ちの現れだと思えば寧ろ愛おしいと思える

末期だね。




郷やレギュラスやルシウスやドラコが好き


でも、それ以上に


一人の女性を愛し、思い続けたセブルスを愛していた


彼女を永遠に愛した彼を


私も永遠に愛そう


そして彼らの学び舎ホグワーツを


彼らが青春を過ごした緑色を


スリザリンを





「永遠に」