釣行中にsattoさん(https://profile.ameba.jp/ameba/sattocqb/)が挨拶に来てくれました。わざわざ真っ暗闇を懐中電灯照らして歩いてきてくれて。

暗くて顔が見えなかったので今度は明るい時にお会いしましょう。

声はしっかりと記憶しましたので!

 

さて本題の試釣です。

ミチイトの素材について色々迷っている時にBASARAさん(https://ameblo.jp/basara-fishing/entry-12620515833.html)からのお勧めもあり、エステルを使って試釣してきました。

迷ったきっかけがナイロンで深場の底釣りをしている時、ミチイトがドンドン縮んでいき最終的には【尺ー1㎝】の縮み、当時24尺を使用していたので棚が狂って釣りに成らなかったのです。

魚と引っ張り合いすれば伸びるのでしょうが、野釣りではそんな頻繁にかかりませんから・・・

そんな事もあって、エステルを入手し試釣してみようと。

でも、ヘラ釣り用として出ている”見えるシリーズ”の1.5号が売ってなかったんで、ホンテロンGP1.5号を買ってみました。

 

スプールから引き出してみると糸の張りに驚きます。ピンピンしていますがフロロカーボンのようにコシが強い訳ではなく折り曲げたところは折れたままで、復元力が弱いんです。しかし、引っ張って伸ばしてあげると真っ直ぐに戻ります。

引っ張った時の伸びは全くと言ってよいほど無いです。まるでメタルラインを引っ張っている感じです。手にビンビン来ます。

ハサミの刃を当てて擦ってみましたがザラ付く事も無く表面は堅そうですが、刃を鋭角に当てると簡単に切れました。

リリアンの結びは8の字結びで輪を作る一般的なやり方でも十分止められます。

浮子止めゴムの摩擦もしっかりしていてナイロンと使い勝手は変わらないです。表面が堅いせいか無く繰り返し棚調整してもミチイトが撚れずらいです。

リングとの結束はダブルクリンチノットにしましたが、試しに濡らさないでサッと締め込むとあっさり切れました。撚れるとか縮れるとか無しで切れます。摩擦熱には非常に弱いでが基本通り濡らしてゆっくり締め上げれば問題なし。

組み上げたら道糸を手で引っ張りながら滑らし糸のクセを取ったら終了。

竿はエステルをより強く感じたいので高弾性カーボンをギュッと細身に仕上げカキンカキンの硬式先調子。

ちょっと前にアップされてた管理人さんのブログ(https://tenchoukai.muragon.com/entry/707.html)で言われている”昔のピンシャンな竿”です。

自分が思うにエステルとは一番相性が悪い竿でエステルの使い勝手の悪さの”底”から感じていきます。

17:30 22尺 バランスドボン グルダンゴ冬1+LL1+四季1 水深1.6m 浮子0.8PC アンカー0.2 道糸エステル1.5号 ハリスナイロン1号15-25 針アスカ9号

川の状況は上げ始めで濁りも薄く岸際は回らないだろと22尺を選択。

打ち始めは餌に練りを加えないでボソでテンポよく打ち返して寄せを重視。

20分もすると少しずつ上げ流れが強くなってきてトップがシモッて行き、ウキ下調整しながら2節出しで様子を見ていると”スパッ”と消込。

竿を上げた瞬間から重みが胴に乗り伸されそうになりながらギリギリで最初の走りを止めた。魚種は判らないがかなり良いサイズだ。

しかし、2回目の走りでしっかり竿を立てていたが”ブッ”という感触と共にハリス切れ。

魚を掛けた感じがもう金属的で竿先を棒で叩かれているみたいで、溜めている時でも腕を柔らかくしないとハリス切れを起こしてしまう。まるで短竿でやり取りしている様だ。あと、糸鳴りも物凄く道糸の振動が手にビリビリ伝わる。

懸念していたハリス切れだが、アワセ切れは注意していたが溜で切れるのは予想外。

竿が魚に追従出来ていない。

次投も直ぐにサワリがありツンツンのあと2節の喰い上げ。

この合わせは竿が跳ね返るくらい力を入れて竿を立てたが、アワセ切れは起きなかった。

掛かった魚は初速はあったが浮き上がらせると水面でバシャバシャと暴れるアメナマだ。サイズは30㎝くらい。暴れられると腕がブルンブルン振られて非常に疲れる。

取り込もうと竿を後ろに倒すし手元に寄った時最後の力でひと暴れされて”パンッ”と嫌な音・・・・

直後、頭の上に穂先が落ちてきた!見ると穂持ちから折れていた。

ちょっと想定外・・・エステルと硬式先調子がここまで相性が悪いとは・・・まぁ、古い竿なので株理論とかX45とかVジョイントとか何もないから・・・

最近の硬式先調子なら大丈夫だとは思うが、確実に相性が悪いだろうね。

もしかしたら最近本調子が主流になってるのはエステルが普及することを見越しているのか?  んな訳ないか。

じゃあ、他の竿なら?

次の竿は薄肉軽量大口径でやや胴に近い先調子。重さが掛かるとしっかり胴に乗る   と自分では思っている竿。

 

19:00 20尺 

トラブルの間に流れが強くなっていたので、浮子1.0 アンカー1.0 のノーマルドボン

22尺付近に居る魚を振り向いてくるまでそんなに時間がかからずに直ぐにサワリが出る。フワッと1節返しゆっくりシモる。暫くすると2節上がり、シモることなくそのままなのでアワセを入れる。

アワセはナイロンの時と同じようにビシッと立てるが、ハリス切れは無い。

後は糸鳴りもほとんど起きない。魚は走り結構竿は曲がっていて手に伝わるゴツゴツ感は相変わらずだが、さっきの竿に比べたら緩和されている。

19:22 38㎝くらい マブナ (護岸ブロック上辺長が38㎝で目測)

今度はトラブルなく取り込めた。やっぱり釣りは道具だね・・・・?!

この魚を掛けた頃から流れは緩くなり徐々に上げ止まりに向かう。

仕掛けを最初のセッティングに戻し小さなアタリを見逃さないようにトップを凝視。

しかし上げ流れではアタリが貰えずほとんど流れが止まってしまった。

今日の潮廻りでは下げ流れは期待できず正に潮時かと思ったが、もしかしたらエステルならアタリが取れるかも? と続行。

20:09 シモらないトップに集中できずラジオでも聴こうと目を離すと、一気に肩まで喰い上げ。しばらく放置してしまった。

揚がってきたのはアメナマ25㎝くらいで完全に飲まれてしまった。これもやはり水面で暴れたが竿が良い仕事をしてくれたらしく折れることは無かった。

飲まれた針を外し、ハリスの張替えをし、浮きごみの通過を待って21:00に再開。

この頃には完全に流れは止まっている。トップもピンッと真っ直ぐ立ち。

アタんないだろうなぁ・・と思っていたが何かフワフワしているような微妙な動き。試しに竿尻を引いて誘ってみると”ツン”と半節。いつもならサワリとして見送る程度の動きだがアワセてみると乗った!

21:06 25㎝くらい マブ

この一枚で何か新しいアタリの感覚を感じ、次も同じ動きが出ないか試してみる。

21:11 やはりフワフワとさわる。誘いを入れようとしたら半節返した。アワセてみると乗るんだな~。20㎝マブ

今まで拾えなかったアタリが解る。もしかしたら今までも動いてたかもしれないが見逃していただけかも・・・

しかし、エステルの伸びない性質が少しでも作用していることは間違いない。

仕掛けを突き詰めれば明確にアタリが出せそうだが、強度をどこまで落とせるかだなぁ。まっ、これを試すのは厳寒期にするとして。

21:18 もうフワフワのサワリがハッキリと区別できる。誘いを入れてみる・・・半節の”ツン”で40㎝くらいのアメナマ。

中生です。中ジョッキ生ビール!

誘いも今まではトップが入りゆっくり返していたが、エステルだと半節余計に返しストンと半節落ちる。餌がしっかり動いているのが解る。

21:36 あたりの出方はほぼ同じ。半節の”ツン”で25㎝くらいのヘラ。本日初のヘラブナ。

今度はフワフワからの半節の喰い上げを捉えた。

21:42 37㎝ ヘラ  今まで流れが無いと喰わないと思っていたが、エサは吸い込んでるがトップに伝わらなかっただけ。

21:50 今度はアメナマだが、さっきのアメナマも飲み込まれず唇に針掛していることから、吸い込んだ動きを取れていると思う。

東京FMではスクールオブロックが始まり終了の時間になった。エサボウルを洗い、片付けをしながらではあのあたりを見逃してしまうので、残り2投分を丸め出来るところまでの片付けを済ましてしまう。

エサが落ちて直ぐブワッと煽られたが、トップが落ち着いてからは大きい動きは無くサワリに集中していると気持ちの良い”ツン”

もう手首が疲れて両手持ちで対応し、最後の魚は35㎝くらいのマブを無事にネットイン。

 

最後は試釣を忘れ楽しんでしまったが、エステルの有用性を感じることができ、竿を折った甲斐があったなぁ・・・と納得することにした。

今度は本調子で試してみよう。きっと相性が良いはず。でも新しく買うわけではありませんので・・・