二科会で活躍し、海外で取材した
民族衣装の人物や風景の絵画で知られた
女流画家、栗原喜依子。
栗原喜依子作『月光』・・・真作
その作風は
藤田嗣治に通じる所が有り
亡くなった現在でも
人気の有る洋画家でも有ります。
ただそれ故に作品は
藤田作品と同じ欠点を持ち
一度クラックが発生したら
その作品全体が
同じ運命を辿る可能性が高い
そういう宿命持ちでも有ります。
だからこそ
作品の入手は
慎重の上にも慎重に
考えなくては成りません。
その特異なマチエール故に
真贋の判断は
もの凄く容易いのですが
それでも
贋作は出て来る物です。
有る作品の裏書
これを見て
一目で
“ダメだね”
と気付かなければ
栗原喜依子の作品を買う資格は
有りません。
栗原喜依子の最初のルールを
判っていない。
以下の作品が
真作の裏書。
裏書は木枠に為されています。
だから
キャンバスにじかに書かれる事は
有りません。
更に特筆すべきは
下の二点には
木枠にそって
裏全体に厚紙のカバーが
貼られている。
これって
絵の保護の為に貼られているんです。
キャンバスの裏から
衝撃を受けない様に。
それ位に
彼女の絵の下地塗は脆い、とも
言えるのですが。
画家は自分の作品を
守る為に
最善を尽くします。
キャンバスの裏から
僅かな衝撃すらも
与えたく無いので
裏書は木枠に書く。
理由はそれだけでは
無いのかも知れませんが。
これが彼女のルールです。






