自分が最も得意とする画家に
奥龍之介氏の油絵が有ります。
藤井勉氏と同じく
少女の人物画を得意としていました。
好きな画家と言う事も有り
どういう訳だか
少しだけ縁を感じてしまうのは
奥龍之介氏の担当だった
画廊の元スタッフと
変な所で出会った事でしょうか。
担当だったO氏は
奥龍之介氏のアトリエに
しょっちゅう出入りしていた様で
奥氏が忙しい時は
時に何枚も同じ絵を並べて描いていた事
自分も背景塗を手伝っていた事などを
楽しそうに話してくれました。
でもそのO氏も既に
鬼籍に入っています。
それがもの凄く残念です。
O氏が亡くなる直前に
自分に一枚の油絵を手渡してくれて
それが
奥龍之介氏のアトリエで
奥龍之介のパレットの油絵の具を使って
自分が描いたという
少女の人物画でした。
「これ、奥龍之介で通用しないか?」
そう言われましたが
少し残念。
通用しませんよ。
その絵は、まだ部屋のどっかに有ります。
ただ奥龍之介のパレットの油絵の具で
描いたというのは
間違いの無い話しで
暗色が今でも光沢を帯びています。
奥龍之介氏は
油絵の具を全て練り直してから
パレットに並べていましたから
確かそれだけで
二時間以上掛かっていたとか。
絵の具の下ごしらえが有ってこそ
あの光沢が有るんです。
それも奥龍之介氏の油絵の
ルールです。
奥龍之介氏はモデルとして
外国人も使った事が有るそうですが
どうも筆が乗らなかったらしい。
そういう話しも聞いています。
で、この作品。
奥龍之介作『マンドリンを弾く少女』
精作で細部まで描き込まれて居り
いかにも名品に思えるのですが
何となく初見で
違和感を感じた。
何かアンバランス。
僅かに左目の位置が
ズレている。
顔の向きと表情と
目の向きに
ずれが生じている。
奥龍之介作『少女』・・・目のバランスに注目
同・部分
ほんのわずかな差なんですが・・・
左目に関しては
加筆修正が加えられている感も
有りましたが
実物を間近で見ていないので
そこは何とも言いようが有りません。
奥龍之介好きだからこその
感覚でしょうか。
最後に奥龍之介氏の
珍品の話し。
奥龍之介氏は
裸婦を描く事は
ほぼ有りませんでした。
自分が縁を感じているのは
初めて奥龍之介氏の油絵を見たのが
裸婦だった。
それがコレです。
奥龍之介作『むかしの唄』50号
1981,2年頃の光陽会の出品作で
実は自分は何枚も
会場でこの作品の写真を撮ってあります。
裸婦をほぼ描かなかった話しを
知り合いの画廊のオーナーが
奥さんから聞いたらしく
自分の撮っていたこの作品の
当時の写真を
そのまま奥さんに差し上げたのだとか。
後年この絵は
ヤフオクに出品されて
また何処ぞに流れて行ったようで
もう二度と見れないのが
少しだけ残念です。
自分が確認出来ている裸婦は
現在三点。
奥龍之介作『蓮の花』
でもこの作品は
タイトルに間違いが有って
この花は“睡蓮”です(笑)。
奥龍之介氏の勘違い。
蓮と睡蓮では、花が全く違う。
この絵もヤフオクに出て来たので
自分も少しだけ頑張ったのですが
断捨離をしている身ですので
無理はしませんでした。
もう一点の裸婦は
上半身の後ろ姿。
モデルは外国人だったかな。
それは月刊一枚の絵に掲載されていました。
自分が現在確認出来ている裸婦は
それだけです。
珍品が有ったら
どなたかお知らせください。
見て見たいです。
最後にとっておきの情報を。
娘さんは御健在で
ブログを公開されています。
ご興味がありましたら






