両親はキレイ好きで働き者だった。
幼い頃住んでいた2DKの借家も、建て替え前の実家も。
母は専業主婦だったので、家事と育児、家計管理など全て
行っていた、当時はそれが当然という時代だった。
父は会社員→自営業となったが、休みの日には家中の
掃除機掛けをするような人だった
よって実家は大げさではなく『塵ひとつない』家だった。
モノは多かったが、整理整頓が行き届き散らかった印象を与えない。
突然のアポなし訪問にも動じないだって片付いてるもん
母が逝き、父はよる年波に勝てずな現在。
2世帯住宅だったはずの実家、1階が両親居住区・2階兄弟家族。
子どもが成長し、2階が手狭になりどんどん1階に雪崩れ込んできた。
『両親の』台所は兄弟妻が仕切るようになったが・・・
あの両親に育てられたのに、私と兄弟特に兄弟は『片付けられない男』
そして、そんな男が結婚したのは『片付けられない女』
母の遺品整理で帰省した際、父と昼食を食べた。
冷たいお茶を出そうと冷蔵庫を開けると
食材・調味料・飲料でギューギュー 冷蔵庫が悲鳴をあげるんじゃないか
これ・・・なんだ
あっ、マーガリンだ
にぬるマーガリン。外箱を横から開け、バターナイフが容器に突っ込んである
父はトースト食べない・・・それより気になったのは・・・
バターナイフいつ洗うんだー!ってこと。
料理用のボウルは水垢で変色してる流しにメラミンスポンジの破片があったので
ちょっと擦ってみたら、その部分だけキレイになっちゃったヤバイ・・・
台ふきんは洗いすぎか漂泊のし過ぎで、向こうが透けて見える
貰いモノのふきんほどあるのに、なぜ使わない
私の知る中で 最強の『片付けられない夫婦』
子どもがあの親を反面教師にして成長してくれることを今は願うのみ。