こちらはバツカブに関する記事です。

(久々の高難易度カスタムです)







2BJ-JA45

クロスカブ110

CC110

半分倒れてますが・・・

事故ではありません(笑

詳細は後ほど!





そんなX-カブさん!

巷では有名な話ですが・・・

ヘッドライトが殺人的に暗い!

最近のiPhoneは感度がいいのでアレですが、

撮った写真を肉眼に近いかたちに補正すると、

こんな感じ・・・





せっかく純正でLEDなのに、

マジ懐中電灯なみ。

(最近のLED懐中電灯の方が明るいわ)





後付けしたフォグを炊くと、

このくらい明るくなりますが、

これはカットラインが出ないやつ!

なので対向車が居たら使えません。

それこそ目潰し事件になるやつ!

山の中、専用ですね(笑





ってことで?

勢いでヘッドライト買ったった!

JA60用と謳われてるやつ!

こんなもん。
どうせカプラーかなんかが違うだけでしょ!
配線加工でどうにでもなるさ♪




っと思っていた。

がしかーし!

事態はそんなに甘くなかった。

よくわからなーいマシーンが入ってる!

え?これはレギュレーター?

何故何故どうして?





いろいろ調べた結果・・・

クロスカブのヘッドライトはかなり特殊!

変態ライトだと言うことが判明!





マジでホンダめ、ゴルァ!

凝ったことしたいならせめて、

光量確保してからにしやがれってんだ!





っとそんなことは置いといて!

どうにかせんと買ったヘッドライトが、

ゴミになってしまう・・・

っと、配線図を手に入れて睨めっこ。

しかし配線図があっても解決せず!

JA60の実車をバラさんとわからん!





が、ネットでそんな情報もなし。

やばひ・・・

つんだ・・・





んで結局・・・?

大手術を敢行することに!

さぁ果たして伸るか反るか?!

まずは外装を全部引っぺがして、

ネイキッドにしてから横倒しにします(笑

(ハンドルの下に積みタイヤ&スイングアーム下にジャッキで支えております)




ジェネレーターから伸びた配線を外す

赤丸のギボシ2本

赤四角のカプラー1個

赤四角のカプラーの手前に、

別のカプラーもおるので先に外しておきます。

(写真の黒い奴)





シフトペダルも外します!

が、私のは社外品なので、

赤丸がステップと干渉・・・(泣

やむなくステップも外すハメに。

エンジンガードと共締めなので、

地味に面倒臭い・・・





次・・・

ピボットカバー外す(青丸)

スプロケカバー外す(緑丸)

したらジェネレーターカバーを外します(赤丸)。

この順番でやらんと外れません(メンド)

カバーが硬い場合はプラハンでコンコン!





ノックピンが2本あるので注意!

マグネットの力もあるので慎重に!

カッパーン!

オイルが潤滑している場所なので、

漏れてくると思います。

普通はオイル交換も同時にするのが吉!

(私はそれを端折るために車体を斜めにw)





ジェネレーターがお目見え!

はい、今日の作業の肝!

全波整流化です!

このジェネレーターにイタズラをします。

なので分解必至!

青丸のボルトを全て取ります↓

ちなみにガスケットですが、

再利用できそうな気もしますが・・・

ジェネレータコード(赤丸)があるので、


絶対に剥がさねばなりません。

まぁ高い部品でもないのでキチンと交換!

車体側にもカスが付いてますしね↓

こびり付いたガスケットは、
スクレーパーでこそげ落として、

オイルストーンで平らにしてあげましょ!

カブやゴリラでエンジン・ミッション、

何回かバラしてたからこういうの持ってた。

あれば意外と使うもんだ(嘘





さて、外したジェネレーター!

イタズラしましょって・・・

思ってたら???

ハンダゴテの熱量が足りず無理!

さすが発電の核となる重要部品!

簡単には行かないわ・・・





ところで

今回の作業・・・

全波整流化とは?





そもそも、カブに限らず原付系は半波整流が多いです。ジェネレーターが発電した電気を半分しか使わない・・・みたいな感じのやつ(雑

クロスカブの配線図をみると↑

白線はレギュレーターへ行きますが、

緑線はそのままボディアースに。

(こっちでも実は発電されてるらしい)





そこで緑線も活かしてあげましょう!

両方から発電パワー貰った方が良いじゃん!

ってのが全波整流化です(超雑

配線を辿ってそれぞれが落ちている箇所↑

この緑丸が実はボディアースになっています。

これをカットして配線を少しほぐして・・・

(本当はハンダを溶かして外してあげたいが、手持ちのハンダゴテ(30w)では全く歯が立たなかったです・・・)





それを裏側へ持ってきて、

ボディ側からくる緑線に直結してあげます。

作業はたったそれだけ!

簡単そうに思えますが、

実はなかなか難易度高い!

なんせハンダが乗らない・・・






作業詳細ー(一応)

A①写真緑丸の配線を根本でカット!

 (ここで後戻りは不可になります)

A②コイルの巻を少しほぐす

A③切った配線の先っぽを反対側へ

A④先の部分のエナメルを削る

 (通電チェックすることオススメです)


B①ボディから来る緑線も根本をカット

B②コードを抑えている金具を一度外す

B③作業しやすいようスリーブをめくる

B④緑線をむく

 (少し短いので手前に引っ張るとよい)


C①コイル線と緑線に予備ハンダをのせる

C②緑線側に熱収縮チューブを通す

C③2本をハンダで結線する

C④チューブで絶縁保護処理する

C⑤干渉に気をつけて配線を整える

 (切り欠きがあるのでそこを通すと良い)

C⑥通電チェックをする

C⑦スリーブや金具を元に戻す

C⑧元に戻してボルト留めする

なお締め付けトルクは10N・mです。





大手術が終わったら、

ジェネレーターカバーをハメて、

先の作業を逆手順しながら戻っていきます。

カバーの締め付けトルクは8N・m。

カプラーは私はそのまま使いますが、

緑配線だけはカプラーから抜いてます。

(先の細い物を使ってこじると取れますw)

(最悪はカプラー根本からカットかなぁ?)





んでその緑線はと言うと?

平ギボシなので普通に配線延長して、

反対側へ伸ばしてあげます↓(青丸)

後でわからなくならないように、

なるべく同じ色の配線を用意しましょう!

もしくはキチンとメモっておきましょう。

(後で思ったがこの線は色を変えてあげれば良かったかな?カブ系は緑がアース線なのでw)





そして全波整流化に欠かせない!

そのためのアイテムをここで投入します!

レギュレートレクチファイア

これはネット界隈で有名な、

ホンダ純正ジョルノクレア用です!

安物中華は正直怖すぎて使えない・・・





ジョルクレは中古で7〜11千円くらい?

中華は数百円から売ってます!

が、やばい噂をたくさん聞きます。





発電系トラブルに捕まると自走不能!

トラブルの迷路に陥ることもしばしば。

ここは安全を重視ですね!

ちなみにXカブのレギュレーターの配線図

白:ジェネレータの発電線

緑:アース(カブ系はいつもこの色)

赤黄:バッテリー線

茶:電装品への供給線

 ーここまでが普通ー

黄:ヘッドライトのプラス

黒:ヘッドライトのマイナス

 ー↑意味不明↑ー





それに対して

ジョルクレ用のレギュレータは、

こんな塩梅だそうな↓

ジェネレータから入る端子が2つ。

プラス出力用の端子が1つ。

アース端子が1つ。

(シンプルで良い)





ってことで?

新しいレギュレータに合うように、

純正配線にイタズラをします!

A:緑線と黒線を1つに束ねる。

B:赤黄線と茶線を1つに束ねる。

C:白線はそのまま独立。





出来上がった配線を、

純正カプラーとレギュレータとの、

橋渡しに使います。

Aをレギュのマイナスへ。

Bをレギュのプラスへ。

Cはレギュのジェネ①へ





そして新設したジェネレータ線(緑線)

先ほど裏から引っ張ってきた線を、

レギュのジェネ②へ・・・

発電された電気が白と緑から入り、

それが電装系とバッテリーに向けて出ていく。

そんな簡単な流れですね。





本当は純正に合うカプラーを、

用意すれば良いんでしょうが、

面倒なので私は平ギボシで対応です。


ちなみに純正カプラーの配線は、

こんな感じになっています↑↑↑

カプラーは4ツ口が2個ですが線は6本です。

(ちなみにJA60のこの写真があればここまでやんなくても良かったのかな?)





配線組み上がったらいよいよ!

作動確認を行います!

検電テスターでピピピ!

↑まずはエンジン指導前の状態






↓そしてエンジン始動後の状態

ヨシヨシ!

無事に発電されてますね!

手術は成功みたいです。

(回転数あげても安定!バッチリでした!)

※やばい中華製だと回転数上げたら電圧も際限なく上がるとか、逆に電圧下がっていくとかもあるらしい・・・怖。なので絶対にチェックしましょう!





お次はヘッドライトの移植手術!

サイドのボルトとユニット下のネジ。

それとライトケースの中に何故か、

ウインカー配線が留まってるので外す。





取り付けるヘッドライトは、

開封したらこんな感じなんだけど・・・

ネジとかこんなに使うのか?

説明書はザックリすぎて何も書いてない。

まぁ大体で合わせていってなんとかなる。

車種専用なのにフィッティングは良くないです(笑

(ボディ側にスペーサー入れて合わせました)





なおヘッドライト配線は4極リレーで、

イグニッションオンでスイッチオン、

バッ直から電源を引く形にしました。

所謂、直流化ですね!
カブ系の交流電源→直流電源化です。
(純正が交流なのは発電容量が少ないから?)




今回は全波整流にして、

発電容量も倍に増えたはずなので、

安定の直流化も行っております。


なおヘッドライト側の配線は↑
キットに同梱されていた変換カプラー
使用しております(青丸)。




ちなみにヘッドライトの配線は通常・・・
ロー(+)、ハイ(+)、アース(ー)の3本と、

場合によってはスモール(+)を合わせた4本。





しかし?

変態クロスカブのヘッドライト配線は?

配線図だとこんな感じです↓

な・・・ななほんだと?!

Σ(゚Д゚;)ナンダト?





本来だったらそこの配線も、

分析した上で新ヘッドライトに合わせて、

配線加工が必要なんでしょうね。

私はこの変換カプラーのおかげで、

超絶楽チン、ポン付けでOKでした。

ちなみに赤バツはキットのレギュレータ。

(怖いのと配線種類が不明なのでゴミ箱行きw)





点灯試験も無事にクリア!

ポジション、ロー、ハイの全点灯↑

クロスカブだけに?

X形のポジションが良い感じ!

なお、ヘッドライト組み上げて、

余った部品達がこちら・・・↑

どこに使うんじゃい!?





全ての確認が終わったら、

配線たちをキチンと処理して、

全て元に戻していきます。


ちなみに?

ジョルクレ用のレギュレータは、

クロスカブのボルト穴を使えます。

(余計なステーとか不要で良かったです)






ってことで?

完成図のお披露目!

消灯時↓


Xマークが存在感あります!





ロービーム&ポジション

Xの上下がロービームですね。

ポジションは常時点灯です。

(スイッチを挟むか検討中)





ハイビーム含めて全点灯↓

Xの両脇がハイビームですね。





夜間点灯状況は?





はい・・・

まずは純正の状態ですね↓

これでも明るく補正されてる感じ↓

そして?新型は?↓↓↓




ジャジャーン!

やっばーい!

クッソ明るい!!!


これでも暗めに補正しています。

iPhoneの感度が良いので露出を絞ってます。

リアルにGTより明るいかも(笑

(控えめに言っても同等の明るさです。)





まぁ残念な点は・・・?

ハイビームがこれってこと!

チョコーン!っと照らす。


そこだけ照らしてどうすんの?

先は照らしてくれません!

意味なーし(笑





しかし心配御無用!

私のXカブには殺人フォグがある!

フォグ同時点灯すると?


これはもう・・・

昼間ですね!!

明る過ぎて笑ってしまった!

カブ買っていろいろとカスタムしたが、

一番、満足度が高かったわー!

難易度も最高級にヤバかったけど(笑





追加で・・・

せっかく外装剥がしたので、

ブレーキスイッチからの配線を加工!

ハイマウントストップランプ

付けてみました!

(注:ブレーキ配線はマイナスコントロール)

昔カブで使っていたけど、

テール点灯が切れたやつ(笑

なのでストップ点灯のみです。





視認性が上がって良いでしょう!

原付は何かと下に見られますからね。

アピール力は大事です。

ちょっとビジネスチック感が

出てしまったかもしれない?

(笑





ってことで?!

自転車かよってくらい暗いヘッドライト。

ご不満の方は是非トライしてみては?

全波整流化直流化により、好きなヘッドライトに変えらるし、超絶明るくすることができますよ!