あだちたろうのパラノイアな本棚 -2ページ目

あだちたろうのパラノイアな本棚

読書感想文、映画感想、日々のつぶやきなどなど。ジャンルにこだわりはありませんが、何故かスリルショックサスペンスが多め。

 

 

ホラー小説です。

 

最初に言いますが、感想は辛口です。

 

新人ホラー作家の”僕”は、大のミステリ好き。たまたま趣向を変えて書いたホラー小説が受賞したことでホラー作家としてデビューしたのですが、本当は名探偵が出てくるミステリ小説が書きたくてたまらないのです。

 

この”僕”が、ホラーマニアである担当編集者の誘い(というかほぼ脅迫)により、とある田舎の通夜に参加することに。

通夜には故人の遺言により、たった三人だけが集められていました。この三人がそれぞれ怪談を語る場の立会人として、編集者と僕が呼ばれているのです。この地方では通夜の席で怪談を語ると、死者が蘇るという伝説があるが・・・?

 

設定が古風なのと、ミステリ好きの作家が怪談に隠された犯罪を推理するという内容が面白いなと思ったのですが・・・

 

う〜ん

 

これ、何が書きたかったのかな?

ミステリなのかな?ホラーなのかな?

 

呼ばれた三人が語る怪談が、それぞれまず嘘くさい・・・真顔

 

生首のオンパレードドクロ

 

でもね普通に考えて、死体が見つかった時に首が切断されていたら、とんでもねえ猟奇事件なので、日本全国大騒ぎよ?

 

とても、「犯人は結局不明だった」で終わらせるものじゃないし、そんな大事件だったらこの場にいる全員知ってるだろ!!

 

という、そもそものツッコミどころが盛大にあって、というかありすぎてもう全体的にファンタジーとしか思えなくなって、あーー・・・と萎えた気分で読み通した(一応読み通した)感じです。

 

やっぱりほら、いくらホラーといえどもある程度のリアリティって欲しいじゃないですか。

 

というわけですみません不満足です・・・あせる

 

 

 
お空とハト。