久々に頭の中に平安ブームが来ております。大河ドラマ楽しみだなぁ♪

なんといっても烏帽子萌えの人ですからね♪『鎌倉殿の13人』ではめっちゃ萌えさせていただいたんですが、しばらくぶりだな烏帽子。

もうね、男は烏帽子だよ！

最高にsexyだよ！！（←個人的趣味）

さてこの本。

掌侍・大江こう子シリーズも早、5作目。

そういえば4作目は随分前に読了してたのにまだ感想をアップしてなかったです。年末までにあげられるかな？

順序が狂ってしまいましたが、先に5作目感想を。

すっかり今上帝の覚えめでたき女官として宮中にその名を轟かせたこう子です。それは、気難しい帝の秘密を握って、共犯者の関係になってしまったから。

このシリーズの特徴として、男女関係がものすごく淡白で、ほぼ恋愛沙汰が無いこと。

こう子には気心の知れたボーイフレンド、藤原征礼がいるんですけど、お互い好き合っておりイイ感じにはなるのに、全く進展しない。

というか、こう子は宮中勤めに生き甲斐を見出しているキャリアウーマン志向なので、結婚して家庭に入って良き主婦になるなんて考えてないんですね。残念だな征礼もし結婚して普通の家庭を持ちたければ、別の女性を選んだ方がいいぞ。

こう子は立身出世を夢見ているのではなく、ただ自分の生計を自分の力で立てたいだけ。けれど「帝のお気に入り」として有名になってしまったため、予期しない政争に巻き込まれていくのがこの巻です。

とある事件から親しくなった麗景殿の女御。

この人も全く恋愛には無頓着で、親の言うなりに入内はしたけれど、そもそも男性に全く興味がないので帝のお渡りがあってもなくてもどうでもいい。（そういうセクシャリティなのか？）

帝はそういう人が気楽で良いので、逆に麗景殿の女御を気に入って、よくお渡りになる。

そこが、プライドが高くて自信家の弘徽殿の女御は気に入らない。

こう子は弘徽殿に呼び付けられ、贈り物をもらうことに・・・つまり帝に口利きをしてもらうための賄賂のようなもの？

・・・なんかあまりにも恋愛に淡白な人ばかりが登場するので、弘徽殿の女御がガツガツ系として描写されますけど、こっちの方が普通なのでは？普通は夫に自分を愛してもらいたいから一生懸命振り向かせようと努力するでしょ。他の女のもとに夫が通っていたら焦って、張り合うでしょ。

ちょっとかわいそうになってきました。

帝は帝で、不遇の時代に連れ添った室町殿という妻を亡くし、それ以来他の誰も愛することなく、帝としてのお勤めを淡々とこなしてきたのです。

こんなのでいいのか・・・天皇の御代は続くのか？！

恋愛ものとしてベタベタしすぎないのが気に入っていてこのシリーズを読み進めていますけど、たまにロマンスも欲しいな〜

こう子の上司である典侍・如子も、輪をかけて淡白ですし。この人はクールビューティーな超優秀キャリアウーマンです。むしろ女帝にしたいくらいだよ！

この巻では第三話の殺人事件ミステリーが一番面白かったです。平安貴族は面と向かって斬り合いとかはしないけど、裏で糸引いてドロドロしていますからね〜〜

他にもいろんな平安シリーズを読んでみたく、探しています。

クリスマスも年末も全く関係ない犬はいいなあ。

掌侍・大江こう子の宮中事件簿 5