秋の屈斜路湖のヒメマス釣りは、まあ年に1回やれば良いかな…というのがワタクシ。

やらなきゃやらないで淋しいものだけれど、

しょっちゅうやりに来るほどのものでもない。

これは釣りに対する差別的な物言いではなく、自分に対する「戒め」みたいな行事というか釣りだと思っているんです。






午後2時に現場入りし、午後3時には納竿。

ほぼ1時間もやればワタクシ的にはOK。

「釣り」なので、そりゃあ釣れてくれれば面白いのですが、釣れなくてもこれまた悔しいものでも無し。






湖畔の浅瀬でバシャバシャと跳ねるヒメマス達。

今時期は彼らにとって産卵期であり、釣って持ち帰って食べたところで美味しいわけではないから、

釣って写メを撮ったら優しくリリース。

それの繰り返しです。






浅瀬にはウジャウジャ。

産卵期ということもあり、ペアリングの相手を見つけるための争奪戦。

まるで人間のようにも見えなくはありません。

それを見ていることこそが、世の中を俯瞰しているようなもの。

そして、沢の流れ込みに大挙集まっている個体は大半がホッチャレ。

白くなった鮭とおんなじです。

中には死んで湖面に浮かんでいる個体も。

まさしく「人」の一生も似たようなものです。

そこでしみじみと感じるものがあるのです。






そういう浅瀬にルアーをキャストするとスレ掛かりする可能性もあるので、長く軟らかいロッドを使って遠投。






沖目でヒットしてくるのは大概がルアーに食らいつく個体ばかり。

すなわち、岸近いところに居る個体の頭は既に産卵に向かっており、殆どルアーへの反応は見せません。

だから、釣り分ける意味でも岸近くの個体は狙いません。

見てくれも違いますからね。






ワタクシはあまり管理釣り場の釣りが得意ではないので、軽いスプーンではなくスピナーを使います。

食い気というかルアーに反応を見せてくる個体は、やはりホッチャレではない沖目で反応するのばかり。

引きはとても良いです。






まあ、

キャッチ&リリースの釣りは1~2匹も釣れれば十分。

魚と出会えたことに感謝し、心の中では「沢山卵を産んで、後世に繋げて欲しい」と願うだけ。

勿論、春のボートから狙うエサ釣りでのヒメマスは美味しいので持ち帰りますが、「食べる」対象でもない魚は出会えたことに感謝するだけで十分です。






今日は奥さんが中標津にある親戚の家に用事があって行ったため、珍しく別行動。

なもんで、

ワタクシは1時間だけ釣りするために片道1時間半も走ってここへやって来ました(笑)

でもまあ、それもまた面白いもんです。

で、今は外でのコーヒータイム。






家でコーヒーを飲むことと、外でコーヒーを飲むことの違い。

明らかにありますよね(笑)

たかだか一杯、

されど一杯。

釣りも同じなんです。






価値観は十人十色。

だからこそ、

あなたの「普通」とワタクシの「普通」も違います。

ということは、

「普通」なんて言葉はあっちゃいけないし、使っちゃいけない。

ワタクシはいつもそう思いながら生きて(活きて)おります。






今日の価値あるモンカフェ。

なまら美味いです♪