函館にはカレーの老舗があります。











その名も「こいけ」。
ところが、その「こいけ」も経営者の違う「こいけ」が2店舗。
一軒は、初代が亡くなった後にお店を買い上げて継続された元従業員のお店。
こちらが「元祖」です。
もう一軒は、元従業員が「こいけ」を継承した後、そのお店のすぐ目の前に同じ店名で初代の息子が出したお店。
こちらが「本店」です。
お土産物屋にレトルトカレーを出しているのはこの「本店」のほう。
「元祖」と「本店」、
紛らわしいことに目と鼻の先にあるのです。
「元祖」があるお店の前に「本店」が後追い出店。
我々、観光客にはいい迷惑。
だって、Googleマップが間違えてワタクシ達を案内したんですよ。
ワタクシが食べたかったのは「元祖」…すなわち初代の味。
ところがGoogleマップに案内されたお店は「本店」だったのです。
この件、今しがたスマホの画像をよく見て判明しました。
アホか…。
五島軒で美味しいカレーを戴いたワタクシ達。
それなのにもう一軒カレーを食べるつもりでおりました。
それが、古き良き函館の街に根付いている老舗カレー店「こいけ」でした。
前以てネットで情報を集めていたのですが、
ワタクシもかつてお土産で頂いたことのある「こいけ」のレトルトカレー。
アレは残念ながらワタクシの口には合いませんでした。
それを製造販売しているのが「本店」、
それもあって、今回ワタクシ達が行きたくて仕方がなかったお店は「元祖」のほうです。
それが明確になっているのだから間違えることなんてないと思うのですが、
Googleマップがやらかしてくれましたよ(笑)

このド派手な店舗。
余りにも派手過ぎるので、これが「元祖」のお店とは思いたくなかった。
しかし、Googleマップが案内した「元祖」はここでした。

まあ、美味しいカレーを食べるためなら、ちょっとの禁煙くらいは我慢しよう。

メニューは沢山ありますが、五島軒で美味しいカレーを食べてきたばかりだったので、オーソドックスにビーフカレー850円を注文。
決して安くはないのね。


まさにインドなカレールーの器。
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン♪という感じ(笑)

見た目までは良かったのですが、
はっきり言って美味しくない。
まず、カレールーが焦げていたこと。
これを客に提供するという感覚が、同じ調理師のワタクシには理解不能。
それと、舌の上でザラつく何かに違和感。
強いて例を挙げるとすれば、そのザラつき感はコンビーフみたいなもの。
でもビーフではありませんでした。

こりゃアカン┐('~`;)┌
お店は過剰に派手だし、
肝心のカレールーは焦げていて口の中に異物感を感じるし…。
「函館のこいけ」って全然駄目じゃん!!

奥さんが頼んだのはカレーパンとジンジャエール。
300円というお値段もあってか、失敗してもまだ許される金額。

ところが、こちらは美味しかった!!
カレールーが根本的に先のものとは違い、挽き肉の多いキーマカレーのようなルー。
特に辛過ぎず、甘過ぎず、程よい美味しさ。
パン生地も薄くて、パン屋のカレーパンとは全然違う、カレールーがメインのカレーパンでした。
これはオヤツに良い♪

この記事を書くのにもう2時間も掛かっています。
何故か?
この記事を書きながら、スマホの画像もよくチェックして、
「えっ、嘘でしょ!?」
という驚きに手が止まったからです。
ワタクシが行きたかったお店は「元祖」のほう。
最初から行く気が無かったのは、レトルトカレーでその味を知っていた「本店」。
で、
Googleマップで「元祖こいけ」と調べたのに…
Googleマップがワタクシ達を案内した先は「本店」のほうでした。
この画像を今見つけたのです。
じゃあ、ワタクシ達が行きたかった「元祖」はどこにあるのよ?
調べてみた結果、驚くべきことが分かりました。
お店の前を走る函館名物・路面電車。
のどかで良い景色ですよね。
でも、ここでは「元祖」と「本店」の無駄な争いによって、ワタクシ達のような観光客が「元祖に行きたくても本店に案内されてしまう」という事態が起こっています。
ホント、
「元祖こいけ」の味を食べたいから五島軒を食べ終えたその足で向かったというのに、幾らなんでも行きたくなかった「本店」のほうを案内されるとはね。
てか、
「元祖」と「本店」がこんなに目と鼻の先に建っているのもどうかと思いますね。
後追いで店を建てられた方は、倫理観…全く無いでしょう。

まあ、
釧路に住んでいるワタクシは、黙って「インデアン」の美味しいカレーを食べていれば良いんですわ。
函館のゴタゴタに巻き込まれるのははっきり言っていい迷惑。
日本の内外から北海道に来られる観光客の皆さんも、黙って道東に観光に来て下さい。
帯広~音更~釧路には、美味しい「インデアンカレー」がありますよ♪