🐕️と😹の「ウサギとカメ」大レース
ある晴れた日の午後、公園の広場で、足の速さには絶対の自信を持つトイプードルのルークと、マイペースな性格の三毛猫ミケが言い争っていました。

「僕タンの華麗なダッシュについてこられる動物なんていないもんね!」とルークが鼻息を荒くすると、ミケは毛づくろいをしながら「ふーん、でも焦る子はだいたい途中で何か他のことに夢中になるニャよ」とクールに返しました。

カチンときたルークは、「それじゃあ、あそこの大木までのスピード勝負だ!負けたら高級ちゅーる1年分ね!」と、勝手にレースを挑んだのです。

レース開始とルークの誤算
「よーい、ドン!」
スタートの合図とともに、ルークは矢のように飛び出しました。あっという間に小さな背中が見えなくなり、広場の反対側にたどり着きます。

「はぁ、やっぱり僕タンは天才だ。でも、まだゴールまで半分もあるし……そうだ、ちょっとあっちの芝生で可愛い蝶々でも追いかけようっと!」

ルークは、自分の圧倒的な速さを過信し、途中で蝶々と遊んだり、おしゃれなリードをつけてもらった他のワンちゃんに挨拶をしたりと、すっかり遊び惚けてしまいました。

ミケのマイペースな戦略
一方のミケは、スタート直後から一切走っていませんでした。

「急がば回れ、いや、急がなくても猫は猫ニャ」と、日向ぼっこができる心地よい小道を、極めてゆっくり、しかし一歩一歩まっすぐ歩いていたのです。

途中、通りすがりの優しいおばあさんから極上の鰹節をもらったり、通りがかりの段ボール箱にすっぽりハマって10分ほど昼寝をしたりしながらも、決してゴールへの方向を見失うことはありませんでした。
衝撃の結末
「ふぅ、そろそろ行くかニャ」と、ミケがのっそりとゴール手前までやってきたときです。

木陰でぐっすり眠りこけていたルークが、「ハッ! いけない、寝すぎた!」と飛び起きました。慌てて猛ダッシュでゴールに向かいましたが、時すでに遅し。ミケはすでに優雅に前足を揃えて座り、ゴールラインを悠々と越えていたのです。

「あれ……? 僕タンの華麗なダッシュが……」と、目を白黒させるルーク。