亡き父との思い出は少ない。理由は精神的虐待を受けたり横暴だったりだからです。数は少ないが、バイク、電気シェーバー、腕時計から思い出す事がある。

幼い頃の思い出として父が運転するバイクに乗せられていた事。

僕が中学3年生になると、クラスメイトがバイク談義に夢中だった。さほど興味はなかったが、高校生になりアルバイトをするようになると移動手段として必要になって、中古バイクを買おうとした。

怒られると思ったが予想外に快諾してくれた。父のバイク好きを忘れていた。新車を購入しろと行きつけのバイク店に連れられ、一目惚れしたバイクを選んだ。

電動シェーバー
父の生涯の職業は大工で刃物にはうるさい。使っていた電気シェーバーは、切れ味最高の刃物で有名なドイツ製でした。

高校生だった頃は、髭は薄く一週間に一度剃る程度で、父のシェーバーを借りていた。同居していたので共用してたが、独立すると父と同じ製品を買って使っていた。

古い機種だったから充電池の寿命で新品を買った。
こちらは逆でプレゼントした。腕時計に関心なくて何時も安い物を着けていた。仕事の関係で傷だらけになるから高いものは買わなかった。

父の腕時計を思い出すと歴史を感じさせられる。凸型の風防、手巻きか自動巻の旧式である。今では高級時計にしか採用されていない。

しかし、電池交換がわずらわしいのか、いつの間にか止まってしまい外していた。そこで電池交換も不要で時刻も正確なソーラー電波時計に代えた。

生前は嫌いだったが、休みなく働いてくれ家計を支え続けてくれていた。僕の趣味も、初期は父のお金で買って貰っていた。この点は感謝しているが、家族に対する仕打ちだけは好きになれない。

最初に強請って買ってもらったBCLラジオ
オーディオファンになる切っ掛けだったレシーバーアンプとLPプレーヤーとスピードのセット
これらを使っていると父を思い出す。

最後に、父は大の猫嫌いだった。大工だから柱で爪を研ぐ猫は天敵です。子供の頃に野良猫を拾ってきたが、次の日には居なくなっていた。ショックでした。