子供嫌いだったが息子を授かって激変した。息子が初めて発した言葉が僕の呼び名だったからすごく溺愛した。


玩具は何でも買い与えたが、興味を持ったのはタカラトミーのプラレールです。

 

最初は基本セットだったが、息子の「でんちゃ」と呼ぶはしゃぎ声を聞きたくて買い増しし、部屋の半分が電車とレールで埋め尽くされた。


一度、近所の公園に展示されている蒸気機関車を息子を連れて行った。色と大きさに驚き泣き出す始末です。


転勤で社宅住まいになると全て処分したが、息子の電車好きは変わらず、将来は電車になりたいと言い出す。


東京に近いから神田の交通博物館に出かけた。屋外展示の新幹線を見て尻込みしていたが、徐々に慣れて興味深そうに見るようになった。


その後は実物を怖れなくなり、社宅の最寄り駅にあった東急東横線の操車場が、休日の散歩コースになる。朝食代わりに駅前の立ち食い蕎麦を親子で分けて食べるのが楽しみであった。


直ぐに保育園が見つからず、妻と息子は電車に乗ることが楽しみになっていた。どうしても駅員さんとの写真が撮りたいとねだり、親切なJR東日本の駅員さんとホームで記念写真を撮ったそうです。


次第に電車からテレビ放映されてる仮面ライダーや戦隊物に興味が移っていった。ねだった訳ではなく親が察して買い与えるが、電車以上の出費になっていく。定期的に戦隊が替わり、その都度に新しいし玩具が販売されていく。子供の心理を利用した商法でしょう。

ある日、社宅の正門で野良猫に睨まれて立ちすくんだ息子がいた。郵便配達のお兄さんに連れられて帰って来たことがあった。理由をきいたら怖いからと答える。


猫も飼うようになり動物を怖がる事はなくなった。


犬と一匹と猫の多数飼うようになったが、首輪を外してシロが脱走し保健所に保護された。その後は猫と一緒に屋内で飼うことになる。次第に猫に同化して、喧嘩する所か一緒に家で暴れまくっていた。

小学校入学後は妻が息子の掛り切りとなり、息子を取られた感覚となり寂しかった。溺愛から見守り立場になっていく。
その息子も子供を授かるようになると、同じ事をしている。画像・動画共有サイトに毎日アップして親バカぶりを披露している。

そのうちに同じ立場になる事を彼は知らない。