昔のオーディオ用チューナーやFMラジオには、300Ωのフィーダアンテナアンテナや端子が付いていた。



 

安価だが効果はあり重宝したものです。ただし、不格好は我慢した。八木アンテナを設置してからは無用の長物となった。



 

何時しかアンテナ端子がなくなり、ロッドアンテナが短波とFM用アンテナになってしまい、外部アンテナ接続できない機器が増えだした。


代わりにリールアンテナの登場です。短波とFMの感度向上に一役かっている。



 

保有するBCLラジオのロッドアンテナにはリールアンテナを接続しているが、名古屋のZIP-FM(77.8MHz, 10Kw, 直線距離60Km)受信状態はラジオの特性がよく反映される。


SANGEAN ATS−909X2は、本体性能が良いためか最も雑音が少なく受信できる。FMはこれを専ら使っている。


 

メイン機の TECSUN S-2000 では雑音が混ざり、音楽番組は楽しめない。



意地で感度向上のためにダイポールアンテナとLNA(ローノイズアンプ)を用意したが、少し改善しただけです。

長い周期で聴いているが、リールアンテナの方が優れている。



 

 

メイン機だから悔しい。そこで受信感度向上のための実験でリールアンテナをLNAに接続してみた。

単線のリールアンテナの接地方法が不明だから、3.5mmオーディオプラグ付きを使うことにした。



上図の TECSUN S-2000 の短波入力を分岐して、LNA経由でFMアンテナ端子接続してみた。



このラジオには内部アンテナ(ロッドアンテナ)と外部アンテナ(BNCコネクタ接続端子)の切り替えができるので聴き比べると


効果は絶大で、リールアンテナだけでは僅かな雑音が混じったが消え失せてしまった。SANGEAN ATS-909X2 以上です。

ただし、76~80MHz帯では良好だが、補完放送の90MHz
帯では音が歪んでしまう。
内部と外部アンテナの切り替えか、LNAの電源ON/OFFが必要になる。

アースの問題で上手くいかないと予想していたが、嬉しい裏切りです。