昨日、差別に触れましたが、経験した具体例を示します。


市中心部出身の父と農村出身の母が結婚し、城下町外れの混沌とした地に居を構えた。

そこで生まれ小学校に通うと変わった恒例行事が、夏休みと冬休み前に講堂で行われた。

特定の児童が集められ、各自に文房具が配布されていたのです。

当時は知らなかったが、被差別部落の子供に充てがわれた市からのプレゼント?でした。


卒業間近に、学校で近所の友人に暴力を振るわれ帰った覚えがある。一種のイジメですが、近年の陰湿なものでなく翌日には通学できるスッキリしたものです。

これを契機に親が隣の学区にある中学校に通えるように準備していた。


突然、縁のない中学校に通い、やがて友達ができた。

会話中に出身小学校の話題になると、態度が一変した。

隣の学区から通っているのが原因と考えていたが、後日に態度が変化した友達の家を訪問して理由がわかった。


親が役所に務め、被差別部落の情報に触れていたのか、被差別部落を含む学区の小学校出身者の扱いがわからなかった様です。

家族からの腫れ物に触る態度が、中学生でも何を意味するかが理解できた。


この友人以外に嫌がらせをする者も現れたが、我慢というより無視した。

この友人との距離が遠くなり、事情を知らない友人か、知っていても気にしない友人と遊ぶようになっていく。



市からは被差別部落出身者に対して、自働車学校の授業料補助や低金利のローンが利用でき恩恵を受けた。

しかし、これは逆差別ではないでしょうか。貴重な税金を使うのですから。


本人の人格に関わらず、出身地で差別を受ける事には憤慨する。

先の友人のように親が子に教えなければ負の連鎖はなくなるのでは。



僕の場合は恩恵を受けた方だが、知人の中には結婚の破断や就職拒否もあったようです。