趣味の記事が続いたので、話題を変更して地元の三重県の県庁所在地である津市を紹介します。
Abemaブログで津市を検索すると、思った以上の記事が引っかかり驚いています。
以下は記憶と偏見が混ざっているため、正確では無いかも知れません。
1. 三重県の市町の知名度
各種指標での都道府県ランキングで三重県は中盤に位置しています。知ってるようです知られていない県です。
全国的に有名なのは、
・はまぐりの桑名市
・石油コンビナートの四日市市
・国際サーキットの鈴鹿市
・ロウソクの亀山市
・忍者の伊賀市
・牛肉の松阪市
・夫婦岩と水族館の鳥羽市
・伊勢神宮の伊勢市
・真珠養殖の志摩市
・台風シーズンに有名になる尾鷲市
・熊野古道の熊野市
この位でしょうか。
津市には全国的に有名な観光地や名物がないので、知名度が低いと考えています。
この地図は平成18年合併後の津市です。津地域が合併前の津市で、人口16万人、県庁所在地では全国ワーストを記録したことがあります。合併後は28万人(2015年)と一時的に増加しましたが、過疎地もあるので漸減しています。
近年、注目されている「下剋上球児」は、白山地域にある県立白山高校がモデルになっています。但し、撮影映えしないためか、津市とは関係ない、志摩市・鳥羽市・四日市市がロケ地となっています。
少し前の「浅田家」では、津市出身の写真家物語で、津市地域の歴史的建造物がある観光地がロケ地となっていました。
これ以外は思い出せません。
3. 津市(津地域)の歴史
古くは日本三津(港)のひとつで、中国明代の歴史書「武備志」では、
・安濃津 − 三重県津市
・博多津 − 福岡県福岡市
・坊津 − 鹿児島県南さつま市坊津町
が中国貿易港と記されていました。京都や伊勢神宮に近い安濃津は栄えていたそうです。
後年、大地震で安濃津は壊滅し、戦国時代まで歴史に埋もれてしまいました。
戦国時代、織田信長の弟である信包が津城を創築し、江戸時代に築城の名手である藤堂高虎が、伊予から移って
大改築を行なった。
川幅100mの二本の川を堀代わりにし、外堀と内堀を施し、城の西は武家屋敷、東は町家を配置した。町家の東は堀と寺院で固め、その東と北東には湿地帯がある。地形を上手く利用しているところに関心した覚えがあります。
城下町としてだげではなく、伊勢神宮の参宮街道を町家街に通して宿場町として栄えていました。
明治になると堀は埋められ、空襲で焼け野原になったが、内堀の一部と再建された櫓で面影を残しています。
ところで、「阿漕な奴」や「阿漕な商売」と言う言葉を聞いた事がありませんか。
阿漕とは、しつこくて図々しいや、無慈悲で暴利を貪る等の意味で使われていて悪い意味です。
元々は津市の阿漕ヶ浦の地名で、そこで病弱の母の為に魚を密猟した孝行息子である平次(地元では阿漕平次)が、無残に処刑され、その後に亡霊が頻繁に出た伝説が残っています。
ここから「阿漕」は「しつこいさま」と悪い意味で言わるようになったと言われます。
地元では孝行息子の伝承が残り、津名物として平次煎餅が土産品として販売されています。
ところで三重の由来は、廃藩置県で安濃津藩(藤堂藩)が県に変わり津市に県庁が置かれたが、近隣県との合併で県庁は四日市市(旧三重郡)に移り、再度、津市に戻ってその名残で三重県となったようです。
4. 現在の津市
行政的には三重県は近畿地方に属しています。近畿から三重県を除くと関西地方となります。地理的には愛知県に隣接しているので東海地方に属します。
まるで、どっち付かずのコウモリの様です。
津市は県庁所在地であるか故に、国の出先機関や近畿〇〇事務所、東海〇〇事務所、県の施設が多くあります。
そのためか国立系や県立の大病院が三箇所あり、民間の中規模病院も多くあり、人口比では病院数は充実しています。
大規模事業所が少ない為に就労面には難があるが、持ち家率は高く、全国的知名度に関係なく生活を楽しんでいます。
BCLを趣味としていると名古屋と大阪に近いため、昼間でも多くの放送局が聞こえるのは嬉しい。
学生時代、テレビの地上アナログ放送はアンテナ切り替えで受信できていました。
5. 津市に関する不満
中心市街地(旧城下町)の町名は、藤堂家由来や城下町由来の町名が多くありました。
市行政側がとち狂ったのか、旧町名を廃止して、東西南北が付く丸の内と大門にしてしまったのだ。バス停名は変わっていなく名残があります。
観光都市を目指しているようで、旧町名の石碑を立てたり、歴史的建造物をアピールしている。唖然とする様です。
次は平成の大合併で市の面積が大幅に広がり、台風シーズンになると遠方の地域(気の毒だとは思う)に発令された災害情報が、スマホ経由で流されて危機感がありません。津市の括りでなく地域に密着して欲しいものだ。
ひんしゅくをかいますが東京で例えると、多摩川中流域での氾濫情報が千代田区にも流されると想像して下さい。
脱線が多々ありましたが、興味を持っていただけたでしょうか。