本来はTECSUN S-2000の受信報告を行なう予定でした。

遠距離受信に最適な沖縄の琉球放送(738KHz, 10KW)とラジオ沖縄(864KHz, 10KW)が、昼間でも受信できると勘違いしていた。爆笑


琉球放送は、地元のNHK R1名古屋放送局(729KHZ, 50KW)と混信と混変調によるビート音が聞こえる。

ラジオ沖縄は、地元の東海ラジオの豊橋中継局(864KHz, 100W)にかき消されて受信できない。


遠方局なのでFM補間放送は期待できない。


ループアンテナを工夫したり、ラジオの機能を使って鋭意努力中のため、後日に報告できればと考えている。



話題をタイトルである SANGEAN ATS-909X2 に振ってみる。


 

1. BCLラジオの入手


ソニーとパナソニックが販売終了して久しいが、今では中国大陸か台湾島のメーカーの製品が席巻している。

家電量販店では取り扱っていないので、ネット通販頼りになる。


TECSUN S-2000とS-8800の様な通信機型受信機を彷彿させるラジオは珍しく、SONY ICF-7600G/GRのデザインを踏襲するラジオが一般的で多く販売されている。

その中で、SONY ICF-SW55/77のデザインに似ているATS-909X/X2に注目した。


 ネット検索してもATS-909X2の情報は少ないので、ATS-909Xとの比較で推測した。


Amazonで入手できるが、価格が60,000円前後で簡単に購入を決意できなかった。銀行口座に十分な金額を貯めてから分割払いで購入した。

2. ATS-909X2の長所

このラジオがいち押しなのが、ラジオ局名が登録できる点です。購入前から気になる機能であった。
短波を除けば1つの周波数に1つの放送局名が登録できる。短波ではページに放送局名を登録できる。時間帯によって周波数が変わる短波放送には最適である。

最も優れた点は、受信感度が抜群に良い。S-2000、ICF-SW7600G、D-808より勝っている。
簡単な例として、コミュニティFMを除いてサービスエリア内の全局のFMステレオ受信が可能。少し雑音が入る時間帯もあるが、モノラルにすれば解消される。

中波や短波、航空無線も同様で内部アンテナであっても外部アンテナでも比較対象より優れている。

更に、こまめなバンド幅切り替えボタンや、RFゲイン調整ができるので、遠距離受信には重宝する機能が備わっている。

3. ATS-909X2の短所

プリセット・メモリーに難がある。周波数や局名登録方法が煩雑で、慣れるまで手こずる。
登録数配分も問題で、ページ内に9個の周波数しか登録できない。しかも、各バンドによってページ数の制限がある。
  航空無線  5ページ
  FM            4ページ
  中波          3ページ
  長波          1ページ
  短波          49ページ
これらをグループとしてバンクと呼ぶ。3バンクあるらしいが切り替え方法不明のまま使っている。
FMに多くの割り当てできるので日本仕様ではなく北米仕様と思われる。

この手のラジオは背面にスタンドがあり、斜めに倒す事を想定している。直立させても斜めにしてもロッドアンテナを伸ばすと不安定極まりない。猫を飼っているので格好の餌食になり、亡き者にされる恐れあり。


購入直後から壁掛け棚に斜め置きにして外部アンテナを接続して運用している。


背面スタンドを立てての設置は、不安定である点と、斜め上からでないと操作し辛いため、タブレット・スタンドで安定させている。

 

スタンドは2個で899円なので5個買って3台のラジオの設置に使っている。


蛇足ですが本機はBCLのメイン機として、TECSUN S-2000をサブメイン機として活躍させている。


では次回まで