京都北山、きぬかけの道で寺巡りのあとは、日本の原風景を探しに、少し街をそれてみました。


まずは、平安時代の月の名所、広沢池です。


月もなく 水も枯れにし 広沢の池

冬は水を抜いているのか、池の中に一本流れがあるのみ。寂びた風景ですね。

さらに街から外れてみます。


嵯峨野原 今は童の 走りける

かつて貴族の行楽地であり、一般の人が入れなかった禁野である嵯峨野も、今は農耕地が広がり、子供が走り回っている。もののあはれ。

裏道から嵐山へ。


目に青き 竹の葉濡らす 冬の雨

竹林の道。雨に濡れて緑色が冴えます。


寒風も 梅は盛りぞ 嵐山

嵐山は紅梅が咲いて、梅の香りがあちこちからします。鮮やか!


水鳥の 行きつ戻りつ 桂川


渡月橋まで来ました。雨止まず。

さて、これから京都の街中に向かいます。