追い込みは日ごとに激しさを増していた。


管理人が中堅として色々任されるようになってきた頃、暴力上司のある一言が刺さった。



いつも通り、些細な事を因縁付けられ怒鳴られていた時のこと。
思い出したくもない。家族や両親を罵倒するような言葉だった。


自分は何と言われようが構わない。


家族や両親を非難された瞬間、自分の中で何かが壊れたような気がした。



そして、この日から自分が自分じゃ無いような、不思議な感覚が始まった。



大好きだった唯一の趣味もヤル気がおきない。

後輩達とのバカ話も笑えない。



おかしい。自分でもそう思った。



そんな折、年末の休暇で久しぶりに関東の実家に帰る事にした。



懐かしい景色を眺めながら、数年振りの実家に到着。



実は異変を感じてから、ある人に相談する目的があって帰省した。


実家で1日ゆっくり過ごし、翌日、その人のもとに向かう。