...そういえば
旦那さんと会う日は、いつも雨だった
40年以上に渡って...
初めて会った日も、降り出したゆるい雨の中
ぼんやり楽器屋さんのギター眺めてた。
デビューライブの帰りも雨が降ってた。
新しいCD出来たってサンプル版を持ってきてくれた時も、雨。
DVD持ってきてくれた時も、雨。
時間出来たからって、喫茶店行く時も...
車検に出すために、乗って帰ってもらった私の車
運転出来なくなった父を何度も乗せてドライブした宝物。
...顔見て、やっと言えた。
「まず言う事があるやろ。
人が大切にしてるもん壊したら【ごめんなさい】や。」
なんでこんな小学生みたいな事言わなあかんのや
...ごめんなさい...
...これ以降は車の件は不問とする。
前のバンパーに数箇所のすり傷。修理の跡。
ボディーカラーの塗料が付いたタオル。目の細かい耐水紙ヤスリ。
...だいぶ焦って、ネットで調べて自分なりに頑張ってみたんやね
車のトランクに放りっぱなし
...こういうとこな...(笑)
体力の限界...
ずっと怒るのも、怒り続けるのも自分がすり減る。
謝ったならそれでいい。
大きな事故にならなくてよかった。
毎週末のライブ。
娘の入院。手術。
退院後、ずっとそばにいてやりたかった。
そして...この雨が終わったら、やっと時間が出来る。
自分を守るための、リセットする時間。
...リハが始まった
携帯のLINEが鳴る。
「母。危篤。」
姉からの知らせ。
...あぁ...マジで、何してんのやろ私
駆けつけた方がいいのかな?
今から軽く2時間はかかるけど…
でも物販、いないと困るんやろ?
なんかもう考えるのもしんどくなってきた
何が優先で何が大切なのか...
「とりあえず、少し持ち直したからまた連絡します。」
のLINEで安心したようなザワザワした気持ち...
ライブが全部終わって、旦那さんに携帯を見せた。
「えっ?そうなん?」
「いつどうなるかわからんから、早く帰れるもんなら帰りたいのやが」
...そう言ってからの長いこと...
うちの家族、親族は知ってる
旦那さんや私の元いた職場は親の死に目には会えないって事。
だから万が一何かあっても、誰も責めたりしないだろ
そんな諦めた気持ちの中で...
「Makoちゃん。いつもほんまにありがとうね。ご苦労様でした。」
...その一言で、目が覚めた。
この人の力に少しでもなりたい。
そう思って頑張れたんやった…
この人だけは、当然のように物販の売上やギャラを受け取ったりしない。
いつも必ず、どんなに忙しくても、急いでても...私を探し出して
売り上げの入った封筒を持って、きちんと目を見て、握手して丁寧なお礼の言葉をくれる。
それだけで頑張ってよかったって思える。
そいで目が覚めた自分に言うて聞かせた。
「年上とか年下とか、レジェンドとかスタッフとか関係ない。夫婦はいつだって対等」
今後は物販の荷物は軽量化して減らします。
重い重いって言うけど、必要なものしか入ってないから
持ってきてたら売れたのに、とか二度と言わないで。
機材の搬入、搬出はほぼ戦力にはなりません。
これまで通り、BASSやエフェクタなどガンガン運べません。
このままやと心臓止まります。
しんどい時は、ホンマにしんどいです。
車の中で薬飲んでるのん見てるなら...
しんどいから無理出来ない事をご理解下さい。
高速で大雨の夜道を帰りながら...
そんな話をした。
...面と向かってたきちんとはっきり言わなかった私も悪かった。
黙ったままやね。
わかったのだか。わかってないのだか。言いたいことがあるのかもわからない。
いつもずるいね。
「そんな文句ばっかりいいながらでも、言うたら来るし、物販もやるやろ」
...とか思ってるんやろうな。
まぁ言うことは言うたから...
行けるライブは行くし、投薬で行けないライブは行かない。
無理はしない。する意味もない。そんな熱量。もうないよ。
物販...
早く売りきってしまおうね。
追加はもう作らない...ってか、あなたに任せるよ。
作りたいものが出来たら言ってください。
5月末から私の心の中に振り続いた雨は、未だ止むことはない...