敗者から見た歴史 | 試験に出ない〇〇

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基本的に遅報です。

今日の飯山あかりさんのYouTubeで
オッペンハイマーの
映画の話をしていました。

 

オッペンハイマーはアメリカの物理学者で
アメリカ側の歴史なのですが
歴史には敗者側の歴史もあります。
第二次世界大戦当時の米独核兵器開発競争
を語る時には、ドイツ側の歴史
というのも知るのもいいと思っています。

 

ドイツの原子爆弾開発
-ウィキペディアより-
 

シュレーディンガーやアインシュタイン
といったユダヤ系の物理学者は
排除される事になり
シュレーディンガーはヨーロッパに残り
(オーストリア等を転々とした)
アインシュタインはアメリカに渡りました。

残ったドイツの物理学者たちにヒトラーは
核兵器の開発を命じました。
研究者たちの中にはシュレーディンガーの
弟子たちも名を連ねていました。
一説には、ヨーロッパに残った
シュレーディンガーは弟子たちを通して
ナチスに核兵器を渡さないよう
いろいろの手を使ったのではないか
という説がありますが、事実としては
弟子が研究班に名を連ねている
という記録があるだけです。

また、実験段階と報告した時点で
既に核兵器は完成していたのではないか
つまり、先に核兵器を完成させたのは
ドイツではないかという説もありますが
これも、戦後に発見された核兵器が
完成形だったという記録があるのみなので
何とも言えませんが。

一方アメリカに渡ったアインシュタインは
核兵器の使用を大統領に進言して
マンハッタン計画がスタートしました。

歴史は事実は一つですが
勝者から見た歴史と敗者から見た歴史
の双方があります。
そろそろ、敗者から見た歴史にも
スポットを当てても良いのではないか
と私は思っていますが…。