箱の蓋を開けるとそこには長財布…、(変な)薬じゃ無かったのね。

しかしよく出来た財布だ、コピー商品とやらはこんなに精巧に出来てるとは驚きだ。

まじまじと財布を取り出し眺めた後、素直に感想を述べた。

『よく出来てるね』

するとTさんは即座に意味に気がついたのか、『本物だから』と一言…。

…え、コピー商品じゃ無かったの?

思わず黙ってしまった私に、いくらなんでも自分の彼女にコピー商品プレゼントする馬鹿はいないと笑うTさん。

おまけに『コピーで良いなら好きな物を好きなだけくれてやる』と。

…いらねぇよ。

本当にプレゼントだったんだとやっと気付いた私は慌てて御礼を言った。

『有難う』

…でも何でだ?
誕生日でも無いし、クリスマスでも何でも無い。

欲しい物は自分で手に入れるがモットーの私に…?

財布が欲しいと言った覚えもないし、そもそも買ってくれなぞ言ったりしていない。

…何でだ?