こんばんは(^o^)
今日の一冊は永井三郎先生の
「スメルズ ライク グリーン スピリット」
です。
。。まぁた、ちょい懐かしい感じですみません。
しかも、レンタで購入したのですが購入時はBL表記だったのが、現在はBL表記がはずされているという一冊です。
BLというよりは同性愛者、セクシャルマイノリティーの10代を描くことに重きが置かれてるので(恋愛要素がそこまで強くない)、BL表記がはずされるのも個人的には納得です。
ではなぜ紹介するかというと、単純にとても感動してしまったから。
感動と言ってもハピエン〜♪という軽いノリではなくて、それぞれの生き方の選択の仕方に心が揺さぶられる。。という意味の感動です。
BL漫画において、ゲイであることへの葛藤や確執に重きが置かれてないものは沢山あって、私自身そういうものを読みたくなる気分の時も勿論ありますし、それがBL漫画文化の一つの側面であることは事実です。
この漫画はその対極にあると言ってもいい漫画なので、単純にBがLしてるものが読みたいんだ!という時はオススメできない内容なんですが。。
でも。個人的には。。ですよ?
BL漫画好きにこそ読んで欲しいなと思う一冊なんですよね。
勿論フィクションですし、この一冊を読んだからセクシャルマイノリティに悩む10代の気持ちが全て理解できるなんて事は言えません。
この漫画の素晴らしさは、そういう説教くさい事ではなくて、10代のアイデンティティーの獲得と成長、セクシャルマイノリティーの生きにくさを、多彩なエピソードと台詞の良さ、ぐいぐいと読ませる演出によって表しているところです。
片田舎で少し閉塞感のある舞台設定や、中学生という年齢設定も素晴らしい。
私は桐野という登場人物が一番好きなのですが、彼の生き方の選択、家族への想い、涙なくしては読めませんでした。
登場人物それぞれの母親が3人出てくるのですが、考え方、接し方の違いはあれど子を想う気持ちはとてもある、という描き方もとても良かったです。
その対比にある教師の柳田の過去がまた辛くズシンと重いのですが、それもまたセクシャルマイノリティーの生きにくさを表すには必要なエピソードであり。。胸が苦しかったです。。
セクシャルマイノリティーである当事者の気持ち、周りを取り巻く人の考え方。
誰が間違ってて誰が正しいと言い切る事はできないという事を、正面から描き切った、とても濃い内容の漫画だと思います。
夢野の三島への戸惑いも、とてもリアルだと私は思いました。中学生という設定がとても活きているなと。
大人ぶってはいても知らない事は沢山あって、自分自身がどう思っているかもあやふやであるからこそ、真剣に悩み考える事もできる年代な訳で。
本で調べる夢野のエピソード、泣ける。。そして夢野母の台詞も。。
もう何回も読み返してますが、その度に泣いてしまう一冊。
読了してタイトルを読み返した時、そのタイトルの妙に作者さんのズバ抜けたセンスを感じます。
現在は一般誌メインのようですが、また一筋縄ではいかないBL漫画、描いて頂けないかな。。と思います(^o^)
※7/7追記
登場人物の年齢を中学3年生と書きましたが間違いでした。訂正してお詫び致しますm(_ _)m
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