平成五年五月何の顔が偉いわけでもない羅漢災難も福も身代り守り札愛は砂まみれで妻の夢拾う三月の鬼の含羞老いの愛女房を敵に回して垢じみる自販機が私を拒む札拒むていねいに自分を騙す白髪染めにんまりと杯合わす古い傷うしろ指一つ二つは負う訴状赦されて石に還った崩れ墓 (川柳りーふ156号掲載)