28日しかない2月でしたが
14日からずっと柴田よしきさんの『聖なる黒夜』関連本の
再読祭りをしていたので
きっちり半分は祭り中だったという結果になりました。

15冊というかなり少ない読了数。
でも、聖黒やRIKOシリーズ、ハナちゃんシリーズと
文庫でもかなりぶ厚い本ばかり読んでたので
冊数が稼げなくても仕方ないですよね(笑)

ジャンル的にもBL7冊、非BL8冊と、
1月に引き続きの傾向になってます。
なので2月はベスト3にするかも?

2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5628ページ
ナイス数:878ナイス


フォー・ディア・ライフ (講談社文庫) フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)感想
練追っかけ再読。ハナちゃんシリーズは主人公の性格ゆえにコミカルな雰囲気を醸している場面もあるけれど、描かれている内容は日本社会が内包する問題の数々に鋭く切り込んでいくもの。最下層に位置する人々の出口の見えない状況に胸が痛む。1998年初出の作品なれど終盤に出てくる子供の貧困問題は今日でも改善には果てしなく遠い。ゲイカプのお話もあったがとても切なくて、日本でも同性婚が認められることを願う。そして練。夜が怖くて眠れない…練が痛々しかった。彼の闇はどこまで深いのだろう。エピローグにてハナちゃんと練が繋がる。
読了日:2月26日 著者:柴田よしき
月神(ダイアナ)の浅き夢 (角川文庫) 月神(ダイアナ)の浅き夢 (角川文庫)感想
練と麻生追っかけ再読。ぐろい事件の奥深さもさることながら緻密に描き出される警察の抱える闇や事件に関わる人間たちの業の重さに心を抉られて物語の世界に否応なく引きずり込まれる。再読でも緑子に共感する部分はほとんどなかったが彼女の生き様は充分に読み応えがある。練と麻生に関しては、このシリーズは緑子の物語であると同時に練と麻生の物語でもあると感じる。聖黒で練の事件を担当した刑事に関する件もありこの後彼らの物語はどこへ向かうのだろうか。そして二人の関係性の真実を知った緑子がどう動くのかも気になるところである。
読了日:2月22日 著者:柴田よしき
聖母(マドンナ)の深き淵 (角川文庫) 聖母(マドンナ)の深き淵 (角川文庫)感想
練と麻生追っかけ再読。主人公は嫌いだけど話の面白さでぐいぐい引き込まれるシリーズ。本作ではジェンダーと母性にまつわる問題が描かれている。最近ではイクメンなんて言葉ができたりしてるけど男性視点での母親観というのははたしてどれくらい変わったのだろうかと考えさせられたりもして。再読の目的である練と麻生については胸に来るポイントがいくつも!麻生が緑子に語る練への想い。練を護る麻生の姿。そして練の「愛してる」の言葉などなど。作中には練の緑子への悪魔な所業があったりもするけれど、私は練という存在に惹かれてやまない。
読了日:2月21日 著者:柴田よしき
私立探偵・麻生龍太郎 (角川文庫) 私立探偵・麻生龍太郎 (角川文庫)感想
練と麻生追っかけでこの本も再読。なので感想は二人についてだけ(笑)量的には少ないけど聖黒後の二人の様子が読めて嬉しい。麻生が練を通い猫のようだと思っているのがなんだか微笑ましい。少し寂しさも感じるけれど。でも彼らの間には重い問題が横たわっていて…。変われると言う麻生と変われないと言う練。そもそも練を変えてしまった元凶が麻生なわけで。だからこそ麻生は練をなんとか日の当たる場所へと必死なのだろうけれど。聖黒終盤の命の危機にさらされながら「生き残ったら…」という練の意志が思い起こされる。続く↓
読了日:2月17日 著者:柴田よしき
聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫) 聖なる黒夜〈下〉 (角川文庫)感想
本年度の聖黒再読完了(笑)起点はあれど、交わり紡がれることはなく小田急線の線路上で消え去るはずだった物語を繋げたのは韮崎の気まぐれ。まさしく運命の聖なる夜。上巻で麻生が韮崎を「ひとりだけ先に楽になったずるい奴」と表現しているけれど、韮崎にしてみれば練の心の中から麻生を追い出すことが出来ないまま戦線離脱させられてさぞや口惜しかったのではなかろうか。下巻終盤の「生き残ったらあんたの夢を継いでやる」という練の韮崎への想いをあの世の彼はどんな顔で聞いていただろう。そしてラストの練の麻生への問いが深く重い。
読了日:2月15日 著者:柴田よしき
聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫) 聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫)感想
今年は2月14日に再読開始。事件の真相も物語の展開もわかっているけど濃厚な聖黒の世界にぐいぐいと引き込まれて読みふけった。バレンタインデーの夜が明ける頃、自分自身と自分の人生に愛想が尽きた山内練が横たわった小田急線の線路。そのフェンス脇で韮崎の通夜をする練と麻生のシーンが胸に来る。麻生の台詞、練の台詞に、涙がじわり。そして巻末に収録されてる番外編がまた切なくて…。読めば読むほど練が愛おしくなる。
読了日:2月15日 著者:柴田よしき
所轄刑事・麻生龍太郎 (新潮文庫) 所轄刑事・麻生龍太郎 (新潮文庫)感想
今日は聖なる黒夜の日なので聖黒再読する前にこちらも再読。新米刑事としての麻生龍太郎が描かれるこの本、自分自身を掴みかねている若き日の彼には聖黒および他のシリーズでの麻生像の片鱗がそこかしこに。流され侍といった印象の彼は自身のセクシャリティについても曖昧である。それが及川との関係性によって表現されていて、麻生の心情を読むと及川が不憫に感じてしまう。及川、切ない……。では、続けて聖黒読みます!
読了日:2月14日 著者:柴田よしき
太陽の標 星の剣  ~コルセーア外伝~ (リンクスロマンス) 太陽の標 星の剣 ~コルセーア外伝~ (リンクスロマンス)感想
今回の外伝はピサール組のお話。アヤカナも大好きだけどこっちの大人な二人もお気に入り♪お話はシャルクの残党が絡んできてかなりハラハラさせられたけど。恋愛面では、僧籍にある聖職者は妻帯を禁じられているため後継者となる養子をとらなければならず、セサームに養子問題勃発というわけで。セサームの養子についてのヤーニの複雑な心境がよくわかる。セサームがまた一筋縄ではいかない人だし。それにしても終盤のナナミが切なかったな。イクスが私の好みなので彼と是非♪おまけのアヤカナは楽しいお話だった♪アヤースの壁ドンもあるよ(笑)
読了日:2月12日 著者:水壬楓子
少年は神に嫉妬される (SHYノベルス) 少年は神に嫉妬される (SHYノベルス)感想
冒頭でいきなり唸らされた!樹里父はこの物語におけるかなり重要なキーパーソンのようで。妻の名が誰を指すかを知ればさらに謎は増幅し物語に対するワクワクがいや増す!そして樹里を取り巻くラブ的事情にも新展開がありこちらもますます面白くなってきた。現状の個人的萌え観点ではランスロットに傾いてるのだけどアーサーも捨てがたい。王族特有の傲慢さや無神経さもあるがどこか憎めなくて。その場で樹里がポンポン怒りをぶつけてるから印象が緩和されてるのかも。そして奈良さんの扉絵が可愛い!あとP159の挿絵のクロの表情もツボ!
読了日:2月11日 著者:夜光花
検事が堕ちた恋の罠を立件する (キャラ文庫) 検事が堕ちた恋の罠を立件する (キャラ文庫)感想
オヤジは出てこなかったけど楽しく読了。密かに想いを寄せる相手・杉原検察官にその想いが決して気づかれることがないようにと、クールでドライにドS発言をかましまくる主人公・桐谷事務官のギャップが印象的。そんな彼の一途過ぎる程の片想いが果たして報われる日は来るのだろうかと物語に引き込まれた。二人のやりとりもテンポがあって面白かった。普段の私はH描写はほとんど読み飛ばすけど、本当は死にそうに痛いのにそれを隠して(己の策略を隠すためでもあるが)感じてるフリをしてる桐谷の必死さに釣られて二人の最初のHは読んだというw
読了日:2月10日 著者:中原一也
愛があるならいいじゃない (ディアプラス・コミックス) 愛があるならいいじゃない (ディアプラス・コミックス)感想
社会人となった美長と鷹緒のお話。積み重ねていく二人の日々の中、その時その時で悩みや迷いはあるわけで、鷹緒が自分の現状を見つめてその存在意義に自信をなくしてしまうというのも理解できる。でも、彼のフラフラなダメ男っぷりは相変わらずで。まぁそれが鷹緒なんだけども(笑)そんな鷹緒の痛いところをキツイ言葉でザックリ抉ってしまう美長も健在だったり。でも私は、事が起こると美長の方が可哀相になるんだよね。不器用なドSさんなところが伝わってくるので。単純に美長萌えなのもあるけれど♪たしかに鷹緒に惚れてるのが彼の弱点だなw
読了日:2月8日 著者:阿部あかね
ア・ソング・フォー・ユー (講談社文庫) ア・ソング・フォー・ユー (講談社文庫)感想
シリーズ4作目。このシリーズは主人公が営むのが新宿二丁目の無認可保育園なので子供が題材になったお話が数多く、行政の手の行き届かない底辺にいる子供たちの実情についても丁寧に描写される。この本の中では幸せな子供時代を得ることが叶わなかったG.I.Dの少年のお話に胸がつまった。また別の案件では、子どもたちが大好きな魔法や呪いは夢と同じ世界に属する物だとする件に納得。子供たちの心を大人の都合や無理解、理不尽な道理で傷つけるなどあってはならないこと。『子供はみんな幸せであるべきだ』というハナちゃんの持論に共感。
読了日:2月8日 著者:柴田よしき
燃えてプニ子!! (プリズム文庫) 燃えてプニ子!! (プリズム文庫)感想
「プニ子」に興味を持って購入(笑)ヒナがプニ子になった理由も物語の展開のさせ方もなかなかにチャレンジングな作りで面白おかしく読んではいたのだけど、ヒナの生き方が私の好みではないのでハマることはなく…。過去のヒナの啓一に対する所業は酷いものだったし。そんな中で一番ウケたのはアニメのタイトルだったり(笑)思わず脳内にオジサンと眼鏡が思い浮かんじゃったじゃないかwペーパーは過去エピと後日談が盛り込まれたお話で和んだ。コミ特ペーパーは啓一と暮らすヒナの朝の様子。何気に優雅に暮らしているようで(笑)
読了日:2月6日 著者:犬飼のの
【Amazon.co.jp限定】やぎさん郵便 2 イラストカード付 (シトロンコミックス) 【Amazon.co.jp限定】やぎさん郵便 2 イラストカード付 (シトロンコミックス)感想
まだ完結してなかったwでも、それぞれに魅力を持ったキャラたちが織り成す温かな世界にどっぷり浸れる物語なので、ファンとしてはじっくり読ませてもらえて嬉しいのである。花城と廣瀬は既に甘々モードではあるけど、それまでがそれまでだった花城だけに彼の中で廣瀬の存在が大きくなっていくのが伝わってきて良かった。廣瀬以外には触られたくないとか可愛い♪澤と有原もこれまた良い!素朴な天然系の有原が色っぽくて可愛くてたまらない♪そして世話焼き攻めが大好物な私の今一番のお気に入りが澤!彼が早く有原の笑顔を見れますように。
読了日:2月1日 著者:草間さかえ
やぎさん郵便 (シトロンコミックス) (CITRON COMICS) やぎさん郵便 (シトロンコミックス) (CITRON COMICS)感想
新刊読む前に再読。インケン眼鏡な澤、読み進める程に私の中でお気に入り度が上がっていく。再読でもまた上がった~(笑)
読了日:2月1日 著者:草間さかえ

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