この記事はネタバレ含みですのでお嫌な方はご注意を!

沙野風結子さんの『隠り世の姦獄』は、
『隠し神の輿入れ』のスピンオフ作品です。
前作は猫神でしたが、今作は鬼。
赤鬼です。

屈強ながら受に一途な攻が大好物な私ですが、
この赤鬼さんはドンピシャ(死語?)!
受を想い涙を零すのが切なくて。
まさしく『泣いた赤鬼』、でした。

前作カプも出ています。
前作でのヒール役の二人も引き続き敵方として登場。
新しくヘビカプも誕生します。

良いお話でした。
お気に入り!
涙がこぼれる程ではないですが
何度もじんわりと目が潤みました。

受に忘れ去られていても
愛し続ける攻めっていいですねー!
しかもこのお話ではそれが五百年越しですよ。

たとえそれがバッドエンドだとわかっていても
五百年前のエピソードも読みたくなりました。
たぶん切なくて号泣するかと…。

なお、この本はコミコミ購入で表紙絵イラストカード付でした。

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隠し神の輿入れ

隠り世の姦獄 著者:沙野風結子 イラスト:笠井あゆみ
ガッシュ文庫 BL小説 2014年9月
★★★★
隠り世の姦獄 (ガッシュ文庫)/海王社
¥670
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◆あらすじ(裏表紙)
「どちらがいい? 他の人間が喰われるのと、その身をおかされるのと」
冤罪で死刑宣告を受けた建築士の萱野。
刑務所で虚ろに過ごす中、個人教誨を受けることになる。
現われた僧侶は端整な美丈夫。
だが、彼は不思議な力を使い萱野を組み敷き蹂躙した。
彼の正体は、赤い髪と瞳の鬼――。
以来、訪れのたびに嬲り者にされるが、酷く穿たれながらも不思議と身体は淫蕩な悦びを覚える。
なぜ自分がこんな目にあうのかと困惑する萱野だったが、前世の因縁があるようで…。 ◆

(NG対策でひらがな表記あり)

感想は読メからコピペしたものです。

前作も好きだけどこのお話はさらに好きだ!

いきなり死刑囚で驚いたが
敵なのか味方なのかわからない攻にも撹乱され。

「罪を贖え」と萱野に無体を強いながらも
緋角の「カヤ」と呼ぶ声には切ない響きが滲み…。

前作からの寧近と白鳥、
前作カプのヨリと藍染、
そして新カプのカガチと真壁も併せて、
人と神の在り方を問う物語に引き込まれた。

寧近たちの主張も理解できるだけに
藍染の言う「キョーゾンキョーエー」が胸に沁みる。

依代の命を引き延ばすのではなく
輪廻転生により永遠に愛を紡ぐという
物悲しさを含む結びには目頭が熱くなった。
切ない。

(読了日2014/9/20)

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