最初に書きます。
激辛です!

このブログは私の読書記録でもあるので
激辛でも記事をあげますが、
お嫌な方は読まずにスルーしていただければと…エヘへ。
ネタバレもしてますしね。

でも、奈良さんのイラストは素敵でした♪
いつもの奈良さんと違って原色が溢れてる表紙は
もちろん作品を見事に表現されているものです。

君だけが僕の奇跡 著者:千地イチ イラスト:奈良千春
ラヴァーズ文庫 BL小説 2013年8月


君だけが僕の奇跡 (ラヴァーズ文庫)/竹書房
¥620
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
誰とも関わらず静かに暮らしたい――。 ひっそりと『お絵かき教室』を営む、武太一郎のところへ、ある音楽グループからCDジャケット用の絵の依頼が舞い込んでくる。 しかし日頃から、子どもたち以外の人間と接することを嫌っている武は、その依頼をすぐに断ってしまう。 だが、依頼主は簡単には諦めてくれなかった。 「引き受けてくれるまで、先生の側を離れない」。 突然現れた綺麗な青年、歌手の倉沢慎吾は、強引に人見知りの武に近づき、そのささやかな生活を乱し始める。 10歳も年下の慎吾に、為す術もなく心も身体も翻弄されてゆく武だが、ある時、慎吾の重大な秘密を知ってしまい…!! ◆


感想は読メにあげたものをもとに大幅加筆修正しています。

読メではみなさんから高評価だった作品です。
でも私は辛口。
ほんとごめんなさい。

実は千地イチさんの作品は
デビュー作(奈良さん挿絵)も
2作目(ラブコレに番外編あったので)も
私には合いませんでした。

だから3作目は買わなかったんです。
でも4作目のこの本が
また奈良さんイラストなので購入したわけです。

で、やはり撃沈。
文章表現も設定もキャラ造形も私には合いませんでした。

絵描きとミュージシャンというアーティスティックなお話ですが、
読んでても何故か二人ともアーティストという印象が弱くて。
いえ。
説明はこれでもかってくらいされてるんですけども、
その心理に芸術家特有のものがあまり感じられなかったというか。

それから脇も含めてキャラクターの誰一人として魅力を感じることができず。
脇キャラの椎名の言葉遣いが特に不快だったり。
いくらミュージシャンとはいえ
30過ぎた男がビジネスの話(しかも依頼する側)だというのに
初対面でタメぐちにはかなり違和感ありました。

そして設定に関しても、うーん…でしたし。

生まれつき色が判別できず
白黒グレーにしか見えていない慎吾が
武の描く絵だけは色が見えることについては、
本作における「運命」という定義だと
無理やり理解しながら読んだけど、
随所にドラマティックな演出を狙った作者の思惑が
透けて見えるように感じてしまい、
言葉も文章も響いてこなかったんです。

あと、いろいろ細かな部分が引っかかったりもして。

先天性の色覚異常(色弱ではなく全色盲)なのに
何故武の描く絵の色と色名がすんなり結びついてるのか。
どれが黄色でどれが青かなどは
色のない世界にいた人には
わからないんじゃないかと思うんだけど。

武のPCを借りてる慎吾が、
当たり前のようにメールを開いて読んでる描写にはあんぐり。
普通は人のPC借りてもメールは開かないし、
どうしても見たくて開くとしたら
かなり躊躇する描写があってもよさそうなのに
まったくありません。

武が自分の絵を世に出そうとしない件についても
細かく書かれてはいますが説明としか感じなくて
武の心の傷の重さが伝わってこなかったり。
私の読解力不足かもだけど。

このお話は色にまつわる不思議設定はあるけど
ファンタジーではないですよね?
だとすると非現実な創作物に
どれだけリアリティを持たせて読ませるかも
大事なことだと私は思うんですよ。
でも、この物語にあまりリアリティを感じなくて…。

いやもう、マジで激辛感想でごめんなさいー!
(土下座の勢い!)
在庫切れで出版社から取り寄せたものだったので尚更辛かったんです。

私には合わないと思っても、
大人気なので6作もしつこく追いかけて、
やっと「私には無理だ」と判断した作家さんもいたりしますが、
普段は3冊読んで判断することにしてます。

でも千地さんはラヴァーズ文庫一押し作家のようで
奈良さんイラストが今後も多いだろうから迷うだろうなぁ。

大事なことなので最後にもう一度書きますが、
読メではとても評判がよくて
みなさん感動されてる作品です!

ただ、いつものごとく私には合わなかったというだけです。

もしかしてこの記事を最後まで読んで下さった方がいらして
不愉快な気持ちにさせてしまっていたら
本当に、本当に、ごめんなさい。

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