キャラバースデーフェア2012小冊子収録の番外編です。

カプの後日談。
本編のラストは、始まりとなっていましたので、
その後の二人が読みたいと切望しておりました。
番外編で読めて嬉しいです♪

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楽園行き 『天涯行き』番外編 著者:凪良ゆう

雨降りの休日の朝。
エリと遠召とエリの穏やかなひと時です。

遠召ったら、高知のことも愛犬のことも『エリ』って呼んでます(笑)
そりゃ犬のエリは混乱しますよね~。
っつか人間もか(*≧m≦*)ププッ

高知視点で書かれていて、
遠召と暮らす彼の心がとても落ち着いているのがわかり安堵しました。
そして高知の目を通して遠召の様子も…。
閉じた世界に篭っているのではなく、
人として『普通の』日常を積み重ねています。

本編の遠召からすると、これって大きな変化ですよね。
それはもちろん高知という存在があるからです。

後半は、エリを連れてカリントウのお墓参りに出かける二人のお話です。
年月がたってしまったので、
お墓の場所を『ここ』と特定することができず寂しそうな遠召に
高知のかけた言葉が良かったです。
そこから高知の思考が広がって導き出した一つの結論、
痛みも思い出も、全部抱えていくというのが、心地良く胸に落ちてきました。

ラストの一文もすごく素敵で。

SSの中にも凪良さんのキラリと光る表現がたくさんあって、
ナギの心の琴線を弾いてくれます。

優しく、静かに心に染み入ってくる文章で綴られる世界に
読んでてとても穏やかな気持ちになれました。
素敵なSSを読ませてもらえてとても満足です(*´∀`*)

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