「いったいどこから、こんな曖昧模糊とした股間表現が生まれたのかを知りたいと思った。
そして、その持ち主が一糸まとわず なぜ駅前に立っているのか、通行人の多くはなぜ目を留めようとしないのかについても考えてみたかった」 あとがきより (帯)
タイトルはアレですが、真面目な美術史の本です。
芸術新潮に掲載された『股間若衆』、『新股間若衆』と
書き下ろし『股間漏洩集』、『股間巡礼』が収録されてます。
はい。『股間若衆』は『古今和歌集』、
『新股間若衆』は『新古今和歌集』、
『股間漏洩集』は『和漢朗詠集』をもじったものですね(笑)
面白かったですよー!
芸術書ですが楽しく読めました(*´∀`)
日本の近代美術史がわかります。
まぁ、ナギの目は腐フィルターがかかってるんで、
駅前や公園で、まっぱの男二人が肩を組み手を繋いで立ってる彫刻には
ついつい妄想が広がりそうでしたが…( *´艸`)ムプ
この記事では、真面目な本の感想をマジメに書こうと思っていますが、
単語が雨風呂のあく金に引っかかりそうな気がして怖いです(;゜ω゜)
股間若衆 男の裸は芸術か 著者:木下直之
新潮社 芸術書 2012年3月
★★★★
◆紹介(新潮社HP)
“曖昧模っ糊り”の謎を追求する本邦初、前代未聞の研究書。
露出か隠蔽か修整か? 幕末から現代に至る“古今”日本人美術家たちの男性の裸体と股間の表現を巡っての葛藤と飽くなき挑戦! 付録に「股間若衆」巡礼モデルコースも。駅前に、役所に、公園に、体育館に……気がつけば雨の日も風の日も裸のまま、“彼”は、あなたのそばに佇んでいる! ◆
楽しくて何度も吹き出しました!
男性裸体像という美術品における股間表現を重点とした
芸術の考証という真面目な内容の本。
それをここまで楽しく読ませてくれるのは、
タイトルをはじめとして「曖昧模っ糊り」「とろける股間」などの
ネーミングセンスや愉快な言葉のチョイス、痛快なツッコミ
という著者の文章の面白さ。
『股間若衆』では彫刻という美術品の股間表現に関するお話。
美術展で最高賞を取った作品の股間に
官憲が修正を求めたことがあったんだとか。
それを彫刻の去勢と皮肉った芸術家がいて、なるほどと納得。
絵画でも裸体像は腰に布を巻かれたり、一般公開が禁じられたりもしたそうで。
特に男性裸体彫刻は目立つといえば目立ちますもんね。
で、「曖昧模っ糊り」や「とろける股間」です。
芸術家たちの苦肉の作とでもいうのでしょうか。
はっきりと、リアルに表現すると規制されてしまうので、
曖昧にもっこりしてるだけだったり、
とろけてしまって形を成していなかったり…。
重力の法則に反して木の葉がくっついてたりした時代もありました。
『新股間若衆』では写真という芸術分野についてです。
写真は生身の人間を写したものだから
彫刻よりさらに難題なのだそうです。
見えないように、ポーズに苦心して。
そして男性は脱ぐ理由が女性以上に必要なんだとか。
だから円盤などの小道具が必要だったり(笑)
後半は薔薇族が取り上げられています。( *´艸`)ムプ
三島が有名ですよね。
彼のハダカの写真も載ってます。
あとは刺青男たちの写真とか。
意味不明にハダカの男達が集まってる写真とか(∩゚∀゚∩)
『股間漏洩集』は、こぼれ落ちた問題の数々ということで
さらに色々な考証がなされています。
同性愛者や三島についてもさらに深く書かれています。
実は漏洩集の方がたっぷりだったり。
この本を読んでいると、
どの時代にも官憲が主観を判断基準に芸術に干渉していたのがわかり、
昨今の某条例が脳裏に浮かんだりもしました。
嫌悪や不快といった
人それぞれで違う主観的なものを基準にするなんて、
昔も今も、芸術や文化を理解しない人間が
権力を振りかざして抑圧しているんだなぁとしみじみ。
警官が芸術作品のハミ出た毛を探すため
目を皿のようにして雑誌を眺めてるなんて件には
もっと他にやることないのかと思いましたヨ。
税金の無駄遣いだ!
『股間巡礼』は著者が巡礼された全国に立つ『股間若衆』の紹介。
若衆予備軍の小便小僧も巡礼されてます(笑)
股間若衆巡礼、私もしてみたくなる(笑)
まずは地元・名古屋の若衆(の股間)を拝みに行くかな♪
名城公園に2人いるそうです~(∩゚∀゚∩)
この記事をどのテーマに収納するか迷いましたが、
芸術=アートなのでそれに近いテーマで『イラスト関連書籍』に入れました。
ちょっと違うとは思うけど、ま、いいよね(笑)
≪イラスト関連INDEXへ
そして、その持ち主が一糸まとわず なぜ駅前に立っているのか、通行人の多くはなぜ目を留めようとしないのかについても考えてみたかった」 あとがきより (帯)
タイトルはアレですが、真面目な美術史の本です。
芸術新潮に掲載された『股間若衆』、『新股間若衆』と
書き下ろし『股間漏洩集』、『股間巡礼』が収録されてます。
はい。『股間若衆』は『古今和歌集』、
『新股間若衆』は『新古今和歌集』、
『股間漏洩集』は『和漢朗詠集』をもじったものですね(笑)
面白かったですよー!
芸術書ですが楽しく読めました(*´∀`)
日本の近代美術史がわかります。
まぁ、ナギの目は腐フィルターがかかってるんで、
駅前や公園で、まっぱの男二人が肩を組み手を繋いで立ってる彫刻には
ついつい妄想が広がりそうでしたが…( *´艸`)ムプ
この記事では、真面目な本の感想をマジメに書こうと思っていますが、
単語が雨風呂のあく金に引っかかりそうな気がして怖いです(;゜ω゜)
股間若衆 男の裸は芸術か 著者:木下直之
新潮社 芸術書 2012年3月
★★★★
- 股間若衆: 男の裸は芸術か/新潮社
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
◆紹介(新潮社HP)
“曖昧模っ糊り”の謎を追求する本邦初、前代未聞の研究書。
露出か隠蔽か修整か? 幕末から現代に至る“古今”日本人美術家たちの男性の裸体と股間の表現を巡っての葛藤と飽くなき挑戦! 付録に「股間若衆」巡礼モデルコースも。駅前に、役所に、公園に、体育館に……気がつけば雨の日も風の日も裸のまま、“彼”は、あなたのそばに佇んでいる! ◆
楽しくて何度も吹き出しました!
男性裸体像という美術品における股間表現を重点とした
芸術の考証という真面目な内容の本。
それをここまで楽しく読ませてくれるのは、
タイトルをはじめとして「曖昧模っ糊り」「とろける股間」などの
ネーミングセンスや愉快な言葉のチョイス、痛快なツッコミ
という著者の文章の面白さ。
『股間若衆』では彫刻という美術品の股間表現に関するお話。
美術展で最高賞を取った作品の股間に
官憲が修正を求めたことがあったんだとか。
それを彫刻の去勢と皮肉った芸術家がいて、なるほどと納得。
絵画でも裸体像は腰に布を巻かれたり、一般公開が禁じられたりもしたそうで。
特に男性裸体彫刻は目立つといえば目立ちますもんね。
で、「曖昧模っ糊り」や「とろける股間」です。
芸術家たちの苦肉の作とでもいうのでしょうか。
はっきりと、リアルに表現すると規制されてしまうので、
曖昧にもっこりしてるだけだったり、
とろけてしまって形を成していなかったり…。
重力の法則に反して木の葉がくっついてたりした時代もありました。
『新股間若衆』では写真という芸術分野についてです。
写真は生身の人間を写したものだから
彫刻よりさらに難題なのだそうです。
見えないように、ポーズに苦心して。
そして男性は脱ぐ理由が女性以上に必要なんだとか。
だから円盤などの小道具が必要だったり(笑)
後半は薔薇族が取り上げられています。( *´艸`)ムプ
三島が有名ですよね。
彼のハダカの写真も載ってます。
あとは刺青男たちの写真とか。
意味不明にハダカの男達が集まってる写真とか(∩゚∀゚∩)
『股間漏洩集』は、こぼれ落ちた問題の数々ということで
さらに色々な考証がなされています。
同性愛者や三島についてもさらに深く書かれています。
実は漏洩集の方がたっぷりだったり。
この本を読んでいると、
どの時代にも官憲が主観を判断基準に芸術に干渉していたのがわかり、
昨今の某条例が脳裏に浮かんだりもしました。
嫌悪や不快といった
人それぞれで違う主観的なものを基準にするなんて、
昔も今も、芸術や文化を理解しない人間が
権力を振りかざして抑圧しているんだなぁとしみじみ。
警官が芸術作品のハミ出た毛を探すため
目を皿のようにして雑誌を眺めてるなんて件には
もっと他にやることないのかと思いましたヨ。
税金の無駄遣いだ!
『股間巡礼』は著者が巡礼された全国に立つ『股間若衆』の紹介。
若衆予備軍の小便小僧も巡礼されてます(笑)
股間若衆巡礼、私もしてみたくなる(笑)
まずは地元・名古屋の若衆(の股間)を拝みに行くかな♪
名城公園に2人いるそうです~(∩゚∀゚∩)
この記事をどのテーマに収納するか迷いましたが、
芸術=アートなのでそれに近いテーマで『イラスト関連書籍』に入れました。
ちょっと違うとは思うけど、ま、いいよね(笑)
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