ラヴァーズ文庫絶賛積読崩し中。
愁堂さんのアラブモノ。
イラストは高階佑さんですよー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆”

来日したアラブ某国国王への男娼での接待、
国王暗殺、王位継承問題…といった
アラブ定番の題材でお話が進みます。

熱砂の王と冷たい月 著者;愁堂れな イラスト:高階佑
ラヴァーズ文庫 BL小説 2007年3月
★★★
熱砂の王と冷たい月 (ラヴァーズ文庫)/愁堂 れな
¥600
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
シークレットで来日したアラブの王、イドリースの命を狙う為、殺し屋である霧生由は王が所望した男娼とすり替わり、暗殺の機会を窺っていた。 しかし、王ではなく第二王子のナーヒドに気に入られ、無理やりその身体を奪われてしまう。 そこから由の計画は次第に崩れ始めていった。 暗殺を実行できないまま由はナーヒドによって共にアラブに連れ帰られ――…。 優雅で優しい王子とそれに囚われた冷酷な美貌の暗殺者。 ふたりが砂漠の地で巻き起こす灼熱のエキゾチックラブ。 ◆

国王暗殺のために男娼に化け潜入したものの、
王子に気に入られてしまい、ちっとも任務遂行できない殺し屋・ユウの話w

ナーヒドはユウを片時も離そうとしないため、
ユウは国王に全く近づくことができない。
そのあまりの囲い込みに、
ナーヒドが自分の正体に気づいているのかもとユウは訝りますが、
あれこれと策略を練るものの打つ手がなくて、
アラブにまで連れて行かれてしまいます(笑)

ナーヒドは果たしてユウの正体に気づいているのかいないのか、
ユウとナーヒドの微笑みの裏での駆け引きが見物でした。

ナーヒドはユウにヒジャーブという女物のベールをかぶせたり、
女物のピアスをつけさせたりと、
個人的趣味に走ってなにやら楽しんでるようですがw

ユウの一人称での物語だけどクールな受なので、
愁堂作品によくある過剰な一人ノリツッコミがないので読みやすかった。

ユウは物心がつく前に一人ぼっちだったため、
両親がどうなったかどころか、その顔さえ覚えていないんです。
みなしごだったユウを拾って暗殺者として育て上げたのが組織の林という男。

ユウには幼い頃の唯一つの記憶に、
自分の頬に触れる温かな手のひらというのがあるのですが、
結局それが誰の手だったのかわからずじまい。

ラストも、危険を残したままの幕切れとなってるので、
もしかしたら愁堂さんは続編を予定していたのかななんて思ったりw
それとも既に続編が出てるのか?

高階さんの絵は美しい~!
表紙も口絵も夜のブルーでステキです。
表紙絵のナーヒドは攻め顔してますが、
本文挿絵ではナーヒドもユウも繊細で美麗なので
どこか受受カプにも見えたりして美味しい♪

この本、リピートすることはないと思うのだけど、
どうしようかなぁ。
実は今、本の在庫を減らそうと選別している最中なのですよ。
でも、高階さんの絵はとっておきたいしなぁ。
うーん。迷う~~~~~

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