樋口美沙緒さんの『愛はね、』の続編です。
俊一視点のお話になってます。

那義、『愛はね、』では、
望にも俊一にもイライラさせられました。
特に俊一にはっ!

そしてこの本でもやはり…(笑)

前作のレビュはコチラ

愛はね、

ぼうや、もっと鏡みて 著者:樋口美沙緒 イラスト:小椋ムク
花丸文庫 BL小説 2011年6月
★★★★
ぼうや、もっと鏡みて (白泉社花丸文庫 ひ 5-3)/樋口 美沙緒
¥630
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◆あらすじ(裏表紙)
いつも駄目な男とばかり付き合い、傷ついては縋ってくる幼なじみの望。俊一は、そんな望むのことを、愚かでかわいそうなヤツだと思っていた。そして、望の自分への恋情を知りながら、ずっと気づかないふりをし続けてもいた。だが、そんな望がある事件をきっかけに変わり、俊一に頼らなくなった。望の気持ちに応える気はないのに、いざ距離を置かれると苛立ってしまう俊一は、望を傷つけては、その気持ちがまだ自分にあることを確かめずにはいられず……。 「愛はね、」から一年。俊一の出した結論は!? ◆


読メ感想に加筆修正。

心理描写がメインなので
読み応えがあると同時にイライラ度もかなり。

前作では俊一にも望にもイライラでしたが
望は腹を括って揺るがない強さを見せました。
俊一がどうであれ、
自分の俊一への気持ちは変わらないと。
でも俊一は本作でもぐるぐるですよ。

俊一の望への愛情は明らかに恋情だとわかるのに
本人が自分の定義に縛られてそれを認めない。

自分は間違った選択をしない。
だから望を選ばないけれど、
望は自分(俊一)を好きでいろ――。
傲慢で自己中な理屈を捏ね回す俊一。

でも、那義は俊一のぐるぐるが、というより、
エピを重ねても結局毎度同じ所に行き着き
ぐるぐるさせてる樋口さんの展開そのものに
閉口気味だったかもしれない。

もう少しそぎ落としてくれてもよかったかなと。
ちょっとくどさを感じたんです。
「またそこに戻るのかよ~」って感じで。

でも、俊一の書いた小説をキーアイテムにして、
そこに二人の幼い日々のエピソードを絡め、
俊一の心の奥底にあるものを導き出していく展開は
すごく上手いなぁと思いながら読んでました。

中盤以降は、やっと自分の気持ちに向き合いオロオロし始める俊一に

「もっと苦しめ!もっと傷つけ!」
と嗜虐的な気持ちで読んでた那義だったり(笑)

終盤の俊一は甘々になっていくので読後感は良かったです。
あの俊一がここまでゲロ甘になるのかと!( *´艸`)ムププ

いやもう、アンタの方が望にメロメロだろうが!
とツッコんでやりたいくらい(*≧m≦*)ププッ
イラついた分ニヨニヨが倍増したような気がするw
攻めがヘタレていくの大好物な那義ですので(o ̄ー ̄o) ムフフ

この本、一部書店ではペーパーが付いてるんですね。
コミコミ、ちるちる以外では
関東と関西だけみたいですけど。
なんで、こんな配布の仕方なんだろう?
初回版全部に付けてくれればいいのに。

那義はアニメイト名古屋店で購入したので
ペーパーは付いていませんでした。


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