ルナノベルズフェア応募のために買った1作です。
可南さんの作品は雑誌では読んだことあるものの、
ノベルズとしては初読みなのです。

柔らかいタッチの文章で読みやすかった。
読メの感想を読んでみたら、
可南作品の王道なお話だったようで。

BL的にも王道な物語だと思います。

唇にふれるまで 著者:可南さらさ イラスト:街子マドカ
ルナノベルズ BL小説 2010年3月
★★★
唇にふれるまで (ルナノベルズ)/可南 さらさ
¥900
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
逃げないと――雨の降る夜、家を飛び出した悠は、不注意から荘志に怪我をさせてしまう。 責任をとるため、彼がシェフを務める店で手伝うことになったのだが、無愛想な荘志に悠はなかなか馴染むことができないでいた。けれど、家に帰りたがらない自分に何も聞かずごはんを作り、猫の世話を任せてくれる荘志の優しさに触れるうち、もっとそばにいたいと思うようになってしまう。少しずつ恋心を自覚する悠だったが、どうしても素直には言えない理由があって…。 ◆


傷だらけになってどこかから逃げている悠という、
序盤の流れから痛い系かと思ったら、
そうではなく温かさもあるお話でした。

自分の居場所が見つけられない少年が
出会った男の傍でその温もりを感じ、
やがて彼に恋をする…
設定も展開もテンプレですが、
荘志の家の2匹の猫(シマ、小梅)の存在が
悠の心情と上手く絡めてあって読み心地がよかったです。

悠視点なので悠の心理はよく理解できるのですが、
荘志の心情がイマイチしっくり来ませんでした。

無愛想な荘志が、なんだかんだと悠の世話を焼いているので、
BLのテンプレとしての理解は出来るのですけども、
バイではない荘志が、男であり未成年である悠に惚れる
というのはもう少し描写が欲しいところでした。

さらに、荘志が躊躇なく悠に手を出すことにも少々違和感。

細かなことは気にしない開けっぴろげなキャラだから
と言えばそれまでなんでしょうけども。

脇キャラである、
荘志のレストランのオーナー・沢渡と
荘志の兄・正晴もなかなか面白みがあるので
スピンオフとか出たら嬉しいですねー。

ルナノベルズの全サ小冊子に
このお話の番外編が載ってますので
これから読もうと思います♪


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