トジツキハジメさんの2010年ダリアコミックス。
短編集ですが、どのお話も読ませてくれます！
B系男子がいっぱい出てくるし、Hはないし、
一般的なＢＬとはビミョーにズレてるので、
ハマる人を選ぶ作品かもしれません。
どうやらトジツキさんの絵柄がかなり変わったようで、
以前の絵柄の方がいいという感想をよく見かけます。
那義がトジツキさんを初めて読んだのは「徒然」で、
そのあと、「さきっちょだけでも」を読み、
この作品で3作目なので、以前の絵柄を知らないのです。
だから全く違和感なし。
B系男子などはリアルでは縁がないですが、
トジツキさんの描くキャラクターは可愛いと思います。
小汚くても、髭面でも、むっちりぽっちゃりしていても！
逆にそれが可愛い！(o￣ー￣o) ムフフ
物語は死で終わらない 著者：トジツキハジメ
ダリアコミックス ＢＬコミック 2010年9月
★★★★
- 物語は死で終わらない (Dariaコミックス)/トジツキ ハジメ
- ￥630
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◆あらすじ（裏表紙）
「俺、お前の事好きなんだ」大学の同級生・新吾にそう告げられた数日後、突如幸生の人生は二十歳で幕を閉じた。告白の返事をしないまま……。幸生のことを引きずる新吾に、自分が出来るのは「忘れてくれ」と、ただ願うことだけだった。あの世とこの世の狭間から覗く新吾の人生。それを通して見えてきた、終わってしまったはずの幸生の「物語」は――…。珠玉の作品集！ ◆
トジツキさんの漫画はどれも個性的！
なんというか「物語」なのですよね。
短くてもそこには濃厚なドラマがある。
それを読ませてくれるから好き！
それと、言葉の選択とリズム感が独特で
モノローグもセリフ回しもセンスの良さを感じるのです。
このコミックスもまさにそういった作品がいっぱいでした。
ＢＬ的には、あともう1歩踏み込んで欲しい
と思う終わり方が多いですが、
物語としての必要な心情描写が
短いお話の中にきっちりとされてるので満足できます。
切なさで1番お気に入りは
表題作「物語は死で終わらない」
三途の川を渡る駅には駅員がいて、
彼と幸生のやりとりはなんだかほのぼのしています。
でも、新吾をずっと見守る幸生を通して、
読み手も新吾の人生を見ている状態なので、
幸生の心情変化が切なく胸に響いてくるのですよ。
そして、ラスト直前の幸生の告白に涙が出そうでした。
死で始まったお話が迎える予想外のラストに感動なのです！
笑いでの1番お気に入りは「雪山途上、山小屋にて」
高校教師の水木重夫は教え子の男子生徒に
ほのかな恋心を抱き、でもあっさり玉砕。
時は年末、傷心の水木を残し、
家族は友人たちはハワイへ。
やさぐれた水木は衝動的に雪山に登りますが
遭難しかけたところを山男に救われ…。
妄想癖のある水木のセリフと思考がとにかく笑える！
水木のギャグ顔だけでなく、
素の表情も行動もおかしいやら可愛いやらｗｗｗ
読みながら何度声を上げて笑ったことか！
もう楽しすぎますよ！（〃＾∇＾）o_彡☆ｧﾊﾊﾊｯ!!
高校の同級生同士（Ｂ系男子）の話「ナナハチ」も好きです！
なんというか、すごくピュアだったりします。
一緒にいると、居心地がいい、面白い、楽…
そんな単純な「好き」の奥にあるのは…。
脇役のドレッドヘアの健介も可愛いのー！
これ以外に描き下ろしも含めて3編収録されてますが、
トジツキハジメの世界といった感じで、どれも面白かった！
それと、トジツキさんと担当さんのやりとりが笑えます！
トジツキさん、めっちゃ暴君ですな( *´艸`)ﾑﾌﾟﾌﾟ
CMYKとかRGBとか
イラストの色の専門的な話題もありました。
（那義はわかってませんｗｗｗ）
高階佑さんが、
印刷で蛍光ピンクはない方が好きとツイートしてましたが、
トジツキさんも同じみたいです。
蛍光ピンクどころか、CMYKのMまで外してしまって
担当さんがぶっ飛んだカラーがこのコミックスの口絵だとかｗｗｗ
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