沙野風結子さんのSHY新刊。
「天使憑きの男」のスピンオフ、「悪魔憑きの男」です。

でも、スピンオフというより続編と言った方がいいかも。

人外モノのとても重いダークファンタジーですが
今までにない部分が性/感/帯になっているこの作品、
エロは濃厚でございます( *´艸`)ムププ

子供が犠牲になりますので苦手な方はご注意を!

前作のレビュはコチラ

天使憑きの男

悪魔憑きの男 著者:沙野風結子 イラスト:高宮東
SHYノベルス BL小説 2011年4月
★★★★
悪魔憑きの男 (SHYノベルス263)/沙野 風結子
¥903
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◆あらすじ(裏表紙)
「誰にも、『抱いてください』と言わずに生きて朝を迎えられたら、君を解放してあげよう」 悪魔憑きたちに軟禁され、苛まれていた天使憑きの聖良は、満月の夜、悪魔憑きを統率する俳優の叶枝昌平にそう言われた。 それは、聖良対悪魔憑きたちの淫靡なゲームの始まりだった。 強制的に参加させられた聖良は追い詰められ、高いプライドと肉体を堕とされていく。 叶枝の真の目的は? 対立する宿命にある天使憑きと悪魔憑きとの攻防! ◆


前作「天使憑きの男」で、
天使憑きを全滅させようとする悪魔憑きというのが出てきました。

前作では悪魔憑きについては詳しく書かれていませんでしたが
その謎が本作「悪魔憑きの男」で明らかになります。

天使憑き・聖良を責め苛み、その命すら弄ぼうとする
悪魔憑き・叶枝の背景があまりに過酷で重いのです。

天使憑きもまた人間の犠牲になっている存在なのですが、
悪魔憑きがその天使憑きを憎むというのも、
叶枝が語る生い立ちを知れば理解できるのです。
それはあまりに凄惨なものでした。

私利私欲に塗れた人間の都合で
その生を管理される人外というのは、
リンクスの沙野作品「獣シリーズ」もそうでしたが、
人のエゴで命そのものを操作する本作は
さらに残酷で闇が深い。

そんなダークな世界の中で敵対しながらも
一糸の光を辿るかのように心を揺らし始める二人。
でも、それが上手く繋がらず、
すれ違ってしまうのがとても切なかった。

自分の気持ちを叶枝に伝える聖良のセリフと、
ラストの叶枝のセリフがすごく良かったです。

「天使憑き~」の慎と幸成も出てきます。
この二人はラブラブですが、
教会サイドに狙われて苦境に陥ってしまいます。
それを救うため聖良が動くのですが…。

そしてエロについて!

心臓を直接愛/撫するという描写が目新しくとても濃厚v
心臓を触っても触られても性/感に直結するというのは
なんとも想像がつきませんが( *´艸`)ムププ

食事とセックスがエロとして同列に並んでるのも美味しいv
淫靡で艶かしくハードな叶枝と聖良のHシーンがたっぷり楽しめます。

空中合体
もありますよ~♪
しかも聖良一人にたくさんの悪魔憑きの手が伸びて…(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ…
いや、辛いシーンなんですけどねwww

そうそう!慎の○液入りの乳酸菌飲料ってのが出てきます。
そこだけはちょと笑っちゃいましたヨ

前作と本作で謎の全容がわかるので
興味を持たれた方は、2冊続けて読むことをお勧めします!


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