木下けい子さんの2008年刊コミックスです。

おっさん×大学生。

無精ひげにジャージというムサいオッサンです。
絵柄が比較的若めの印象なので、
たぶん、真性オヤジと呼べる年齢ではなさそうなwww
いってても30代前半といったところですかねー?

静かなお話の流れの中に
切なさや胸キュンがあって木下さんらしい世界でした。


隣の彼 著者:木下けい子
ミリオンコミックス BLコミック 2008年1月
★★★
隣の彼 (ミリオンコミックス 60 Hertz Series 34)/木下 けい子
¥630
Amazon.co.jp


◆あらすじ(裏表紙)
大学に入学して憧れのひとり暮らしを始めた松田くん。ところが、アパートのお隣さんは無精髭にジャージ姿の怪しい住人・八乙女さんとちっちゃな女の子のはなちゃん。 最初は八乙女さんを警戒しまくっていた松田くんだったけれども、いつしか強く意識するようになっていて!? ◆


小さなアパートの隣人同士となった松田と八乙女が、

何気ない日常を通して心を通わせていきます。

まだどこかしら子供っぽさの残る松田のストレートな質問を
掴み所のない飄々とした受け答えであしらい、
ダメオヤジを装う八乙女です。

でも、幼いはなをとても大切にしている様子や、
さりげなく松田にご飯を食べさせる姿、
松田に向ける眼差しの温かさなどに
彼の人間性が漏れ出しています。

そういったものに気付いたのであろう松田は、
いつのまにか八乙女に惹かれていくんです。
まぁ、餌付けされてるような気もしますけど(笑)

八乙女とはなの関係というエピソードもあり、
そこから八乙女が心に負う傷の存在が明らかになります。

大人特有の嘘で心の傷を誤魔化そうとする八乙女に
若者だからこそのストレートさで突っ込んでいく松田。

過去の闇を引きずり、そこから抜け出そうとしない
八乙女の心を動かしたのは、
真正面からぶつかっていく
松田の真っ直ぐな心なのでしょうね。

ポツポツと心の内を松田に語り始める八乙女なのです。

八乙女の心を完全に融かし
松田に溺れさせるには
もうひとふん張りしないとならない感じですが、
松田ならきっと大丈夫だと思います。

Hシーンはラスト間近に1回。しかも軽いです。
でも、そのシーンでの二人のセリフが良かった!
肉体的には八乙女が攻めてますが、
精神的には松田が抱いているような印象で…。
松田に弱さを見せている八乙女が愛しいです。

木下さんのあとがきに、
八乙女のポジションについて
友人からツッコミが入ったとありますwww

うん。私も八乙女は受けだと思う
つーか、完璧受けキャラだろ、これwww
これはもうリバって欲しい!
松田のワンコ攻めがいいなぁ~!ウフフフフ♪

表紙絵も素敵ですが、
那義は裏表紙と口絵のイラストが大好きです。
穏やかであたたかくて優しい雰囲気なのです。

そういえば!
木下さんって畳が好きですよね?
(この本でも畳の上でHしてる!)

先日、腐友と「ユギさんの漫画は畳の部屋が多い」って話になって、
那義が「他にも畳好きがいた」って言ったんだけど、
それが誰なのか思いだせず、
草間さんかしら?とか思ってたら、
この漫画読んで、あぁ、木下さんだったかと。
あとがきにも、アパートが萌えアイテムってあるしwww
と、ひとり勝手に思いこんでるけど、違ったりして?(⌒▽⌒)アハハ!


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