2003年ノベルズの文庫化作品。

ノベルズ刊行記念小冊子、
サイト掲載作品、同人誌収録作品の
3編も収録されてます。

エロ重視の作品なのでHシーンが多い多い…。

でも…。

那義の場合、受けがツボじゃなかったので
たっぷりのHシーンにもほとんど何も萌えず、
斜め読みでした。


甘い融点 著者:崎谷はるひ イラスト:志水ゆき
ルチル文庫 BL小説 2008年9月
★★

甘い融点 (幻冬舎ルチル文庫)/崎谷 はるひ
¥650
Amazon.co.jp


◆あらすじ(文庫裏表紙)
風/俗チェーンの社長橋爪恭司が助けたのは、ヤバい客に殴られていた遠矢陸だった。カレシに言われ売りをやろうとしていたわりには無知な陸に、恭司はそのやり方を教えることに。恭司だけに「仕事」をする契約を結んだ陸は恭司に惹かれはじめる。 一方恭司も、陸をかわいいと思い放っておけず……!? 商業誌未収録作を収録した待望の文庫化!! ◆



受けの陸はもうすぐ20歳。
でも、とてもガキっぽい。
そして、ちょっとおバカ。

それは、彼の辛い生い立ちによるものなのですが、
そうわかってからも、
やっぱりそれが可愛いとは思えず。

『~だもん』っていう語尾が繰り返されて
思わず読みながら
「20歳になろうってヤツが、もん、もん、言うな!」
と心の中で毒づいてましたwww

ガキっぽくて、おバカで、エロくて、健気な受け。

これがすんなりとはツボにならない那義なので、
最後まで読めるかどうか
自信がなかったですが、
そのあたりは、やはり崎谷作品、
ちゃんと読ませてくれました。

陸というのは、両親を亡くして叔父の家に引き取られ、
そこで従兄に無理やりヤラれて以来、
暴力的に身体をつなげてくるような男としか
出会っていないのです。

だから本当はセックスが怖い。
痛いだけで、気持ちよくもない。

今の彼氏の勇次はDVで陸を支配し
売りをさせようとするのです。
勇次に言われるまま、
初めての客と行ったらぶほで、
その客に暴力を振るわれているところを
ホテルのオーナーである恭司に助けられるのです。

で、何も知らない陸は、
恭司からセックスのハウツーを
実践で教えてもらうことになるわけです。

陸の後ろは、暴力的なセックスによって
かなり酷使され、変形していました。

それは陸の無知ゆえでもあるので
恭司は、男同士の挿入の基本も
しっかり教えてます。
といっても、恭司はノンケですけどね。
でも、仕事がそっち方面なので詳しいわけです。

準備の仕方とか、具体的に書かれてます。
何故、中を洗浄しなければならないかも
恭司が説明しています。

ここまで、丁寧に教えてる恭司なのに、
ナマで突っ込んじゃうってどうだろ?
って、ちょっと疑問だったけども。
まぁ、これはBLだからでしょうかねwww

BLって、ファンタジーだから
いつでもどこでも何の準備もなく挿入ってのが
当たり前ですもんね。
BLでは、病気になんてならないし。


そしてお話は、勇次が絡んできて
ヤバイ方向に向かっていくのです。


那義は陸を可愛いと思えなかったので、
陸にハマりこんでいく恭司の心情に
イマイチ共感できず。

大人で、ちょっとガサツだけど、
根っこの部分がとても優しい
恭司というキャラクターは好きなので
なおさら残念感がありました。

受けが好みの方なら、
楽しめる作品だろうと思います。

那義の好みは、
恭司の秘書であり、親友である渋沢でした!
元・族の総長という華々しい(?)過去もイイ!
この人、ドSなクールビューティって感じです♪
受けでも攻めでもイケそうですが、
できれば受けでイってもらいたい。



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