水壬楓子さんの『スキャンダル』の旧版3巻目です。
これがラスト。

やはり、これも新装版との違いがありました。


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スキャンダル(上)  (下)
リスク  ルール

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リスク番外編『休日の過ごし方』 (リンクス小冊子)

旧版のレビュはコチラ

スキャンダル1  


スキャンダル3 著者:水壬楓子 イラスト:神城アキラ
バニラ新書 BL小説 1999年4月
★★★★
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◆あらすじ(ノベルズ裏表紙)
祥彰の必死の捜索の末、ようやく助け出された佑士。これから幸せな生活が始まるハズだったのに、なぜか祥彰が冷たい。入院先に姿を見せない。マンションにも帰ってこない…男たちの手で汚された佑士を、もう祥彰は見たくないのだ。だから佑士はマンションを出た  二度と帰ってこないつもりで。「バイバイ…祥彰。…俺、あんたが、好きだったよ」 政治家(35)と孤児(14)の世紀のスキャンダラス愛、最終巻。 いま、ふたりの愛は永久に―― ◆



新装版で削除されている部分は
マジックミラーの向こうで、
佑士と城島が見ているとは知らず
久賀に辱めを受けてるシーンです。

これは新装版にもありましたが
旧版ではもっと濃く、長いです。

新装版のほうでは一文の説明で終わってた箇所が
こってりと描写されてます。

久賀の前で、祥彰が自/慰させられてますよね?
その最中に久賀に「くわえてもらおうか」
とふぇらさせられてます。
口で奉仕しながら、自/慰を続ける祥彰です。

それでもイけない祥彰に、
今度は久賀が祥彰の身体に手を出します。
ビーチ区やらオシリやら袋やら…。

でも最後まで手伝ってはくれなくて、
自分の指で後ろを慰めろと…。

その一部始終を佑士に見られていたと知る祥彰。
かなり恥ずかしいですよね。
でも、それも久賀の狙いだったことは
新装版にも書かれてますが、
旧版の方が描写が濃い分、
よりダイレクトに伝わってきます。


新装版にはない番外編もあります。
『ゆううつな日曜日』
これはエンド後のお話ですが、
コメディタッチで笑わせてくれます。

佑士の授業参観ネタなんですよ。

授業参観のあとに保護者面談があり、
そこで成績の話をされるので
佑士としては来て欲しくなかったのですが、
祥彰も瑞妃も張り切っちゃって、
どっちが行くかで喧嘩始める始末!

結局ふたりそろって来るのですけどねwww

もうふたりの親バカっぷりが炸裂してますよ~。
あ、瑞妃は親バカだけど
祥彰の場合は、佑士溺愛ラブですね。
それと祥彰の嫉妬深さも!

佑士の友達にまで嫉妬して
ものすごい牽制してますから!
大人気ないったら、もう!

その佑士の友達・研五ですが

佑士と祥彰の関係にも気づいています。
それがわかったうえで
友達として佑士と付き合ってるいい子です。

自分を愛してくれる祥彰と瑞妃、
そして理解してくれる友達の研五。
佑士はこれからもっともっと
幸せになっていくんだろうなぁと思える
ステキな番外編でした。

これが新装版にないのは
とてももったいないです。



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