この作品、2009年3月にリンクスロマンスで
新装版として出たのですが、
旧版は1999年バニラ新書なんですよ。

で、これはシリーズになっていて
この『スキャンダル』の後の
『リスク』と『ルール』は
既に読んだのですが、
一番最初のこの作品だけ読んでなかったのでした。

最近、水壬さんの俳優さんシリーズを読んでたので
その流れで積み本の中から
引っ張り出してきました。
軽く『水壬楓子祭』開催中www


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リスク  ルール

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リスク番外編 (リンクス小冊子)


スキャンダル(上) 著者:水壬楓子 イラスト:高座朗
リンクスロマンス BL小説 2009年3月
★★★★

スキャンダル〈上〉 (リンクスロマンス)/水壬 楓子
¥898
Amazon.co.jp


◆あらすじ(ノベルズ裏表紙)
養護施設で孤独に暮らしていた中野佑士は、セックスの相手を手に入れる――そんな取引で代議士・秋津祥彰の養子となった。無垢な身体を開かれ蹂躙されながらも、どこかやさしい祥彰の腕に孤独だった佑士の心は癒されていく。 祥彰との生活にも馴染み始めていたある時、佑士は祥彰の政敵に誘拐されてしまう。見知らぬ男達から輪/姦・陵辱され、佑士は祥彰の政治生命を絶つために嘘の証言を迫られるが…。 ◆



かなり痛いッス。

佑士を養子として引き取った祥彰・瑞妃は
本人たちの利害が一致したから結婚したという
一種の政略結婚だったのです。
実は、祥彰はゲイなのですよ。
もちろん瑞妃も知っています。

でも、政治家としてゲイであることが
世間にバレのはまずいので
生理的現象の処理のため、
佑士を引き取ったという背景があります。

佑士は幼い頃からの父親の虐待により
施設に預けられていたのですが
父親のせいで大人の男性に対する恐怖という
トラウマを抱えていましたが、
それを癒したのが祥彰でした。

でも、この辺りのエピソードが少なくて
祥彰と佑士の心のやりとりが足りないかなって感じです。
瑞妃に対して佑士が懐いていくのは
よくわかるのですが。

でも、そんな佑士を見て、
瑞妃にちょっとした嫉妬を感じる祥彰という部分で
彼の佑士への感情を推し量ることはできます。

わりと早い段階で佑士が拉致されてしまいます。
そして陵辱場面がかなり多い。
まだ16歳の少年が、というところが
痛さを増しています。

祥彰の政治的争いに巻き込まれた佑士ですが、
徹底的に辱められてる映像が
祥彰に何度も送り付けられたり
挙句の果てには
ペドフィリア嗜好のあるアメリカ人政治家に
引き渡されそうになるというハードな展開です。

なので、読み手を選ぶ作品かもしれません。

上下巻になっているので
痛さを引きずったまま、
下巻に続く…になってます!

で、あとがきで知ったのですが
旧版からかなり削除されてるようなんです。
いろんな諸事情を考慮したうえで、
ということですが、
旧版よりかなりぬるくなってるそうです。
これでぬるいのかっ!
と思っちゃいましたが(笑)

まずは佑士の年齢が、旧版では14歳だったそうで。

あとは、読メで知ったのですが、
攻めが受けてる描写が削除されてるそうです。

佑士を救うために動く祥彰ですが
その中で、久賀に抱かれてるんですよ。
新装版では朝チュンなんですが

旧版ではしっかり描写があったそうです。

攻めが他の男を受ける!
くぅ~!!なんで削除なの?
読みたかった。
しかも相手は久賀ですよ!
あのオヤジですよ!

旧版が読みたい!
ってことで、ポチしてしまったぜwww
(この記事は2010年8月17日に書きましたw)

那義はショタだめなのに、
14歳って大丈夫だろうか?
と一抹の不安を持ちつつ
届いたら読み比べ~~~~~!
楽しみだぁ!←

その前に、下巻を読みますがo(〃^▽^〃)o



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