山中ヒコさんの新刊です。

この作品、じわじわと締め付けられるような切なさがあるんです。

序盤でキーワードがあり、
話の流れはすぐわかるのですが、
それを知るのが怖い。

いや、知らないとお話が成立たないんですけどねwww
そりゃわかってるんですが…。

そんな私の想いをよそに
お話は淡々と続いていきます。


エンドゲーム1 著者:山中ヒコ
ディアプラスコミックス BLコミック 2010年8月
★★★★
エンドゲーム (1) (ディアプラス・コミックス) (ディアプラスコミックス)/山中 ヒコ
¥600
Amazon.co.jp

◆あらすじ(コミックス裏表紙)
克哉は共に暮らす親代わりの青年・透に道ならぬ恋心を抱いていた。 ある日亡くなった母の知り合いだという男から、母の死は事故でなく轢き逃げ――殺されたのだと聞かされる。 母の記憶はおぼろげで実感の沸かない克哉だったが、遺留品から、透が犯人かもしれないという疑惑が生まれ……!? 胸を刺すドラマティック・ストーリー!! ◆

現在と過去のエピソードを積み重ねながら
透と克哉のこれまでが語られていきます。
そのエピソードの数々によって
透への克哉の気持ちの変化が
スムーズに理解できます。
好きになるのも当然だろうなと。

透を想う克哉の気持ち。
口にすれば壊れてしまうことがわかっているから
隠し通すしかない。

胸のうちから溢れ出しそうになるのを
克哉は必死で押さえています。

そしてある日、克哉の中で
重大な疑惑が生まれていくのです。

それは母の死の真相をほのめかす男が
現れたからなのですが、
もう一人、引っかかる人物がいます。
透の過去と関係しているらしい黒田という男。
この二人がイコールなのかは今はまだ不明ですが
いずれにしろキーマンであることは確かです。

そしてその男の一言がきっかけで
母の事故を調べ始めた克哉は
すべてがある1点を指していることに気付きます。
過去から今までの自分にまつわる全てが
そこを起点に始まっているのではないかと。

透にとっての克哉は
とてもとても大切なもの。

克哉に向ける感情の種類は
いまはまだわかりませんが
深い深い愛情なのだと思います。
そこにラブがあるのかどうかは(あるはずだけどw)
次巻を待たねばなりませんが。

そして、私は、
二人を取り巻く事象が指し示しているものが
真実ではないことを祈ってます。

別の真相がきっとある。
そう信じて続きを待ちたいです。

克哉と透が一緒に出かけたお祭で
緩んでしまった透の浴衣の帯を
克哉が直すシーンがとても好きです。

とても30男には見えない透ですが
頼りなげで、ぽやんとした天然っぷりが
可愛いなぁと思います。
克哉が「透を守りたい」と思うのも納得w

ペーパーが付いてました。
本編はシリアスですが
ペーパーはクスッと笑える4コマです。
いいなぁ~こんな二人♪

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