二重螺旋の4巻です。

雅紀と尚人の関係は安定してきてますが
彼らの世界の外側に安定はなく、
怨嗟や嫉妬、妬みなど
負の感情が渦巻いています。

巻末に円陣闇丸さんの漫画があります!
良かった!
ナオは綺麗で可愛いし、
雅紀はセクシーでカッコイイ!


これまでのレビュはコチラ

二重螺旋  愛情鎖縛  攣哀感情


相思喪曖 二重螺旋 著者:吉原理恵子 イラスト:円陣闇丸
キャラ文庫 BL小説 2009年6月
★★★★

相思喪曖―二重螺旋〈4〉 (キャラ文庫)/吉原理恵子
¥600
Amazon.co.jp

◆あらすじ(文庫裏表紙)
常識や道徳を捨てても欲しかった、実の弟・尚人の心――。それを手に入れた今、雅紀に怖いものは何もない。ところがある日、父の愛人の妹・瑞希と尚人が面識があったと知らされた上、尚人が怪我をしてしまう!! 嫉妬と心配で苛立つ雅紀は、「二度と俺に隠し事はするな」と初めて尚人に弱音を曝して…!? 尚人が雅紀の仕事場を訪ねる、原作書き下ろし番外編まんが「情愛のベクトル」も同時収録!! ◆



長年、長兄として圧し掛かっていた重圧を振り払うべく
不要なものは容赦なく切り捨て、
たった一人の大切な人を手に入れた今、
雅紀の心は安定しています。

尚人をもっともっと甘やかしたくて
もっともっと慈しんでやりたくて
でも、それだけでは物足りず
ついつい啼かせてしまう。
自分の歪みは承知の上で
尚人を囲い込む。

尚人もまた、そんな雅紀の愛情に救われています。

ものっすごい濃厚な愛情だけど
この巻の雅紀は尚人に対して
甘さをたっぷりと示しているので
読んでて心地良いです。

桜坂、中野、山下の3人の存在も
尚人にとって必要不可欠だと
雅紀は理解しています。

ただ、桜坂の気持ちは
尚人に対して深くなっていっているので
今後の彼の動向次第では
雅紀の感情が揺れそうですよね。

裕太に関しては、いい方向に進んでいます。

自分で考え自分で決めて
踏み出そうとする裕太への雅紀の言葉がイイ!
『やるからには目に見える結果を出せ』

結果を出すためには、その過程が大事。
甘えて駄々こねて立ち止まっていた裕太が
どんな成長を見せてくれるのか楽しみです!

雅紀と尚人の外の世界ですが
父、愛人とその妹・真山姉妹が
動き始めてますので
今後の展開が気になります。
もちろん不穏な気配がぷんぷんなので
さらなる波乱が巻き起こることは間違いないですね。

そして沙也加。
彼女の動きも気になります。
彼女の家族に対する感情は
5年前に家を飛び出したときから停滞してしまっていて
雅紀、尚人、裕太の変化に戸惑っています。

雅紀に弾かれてしまった疎外感。
消えることのない根深い嫌悪感。
嫉妬、妬み、逆恨み…といった負の感情満載で
彼女の心は爛れていく一方なので
読んでると眉間にしわが寄ってきちゃいますwww


円陣さんの漫画は
キャラの全サドラマCDのシナリオを漫画化ということです。
Hもちゃんとありますよ~♪
全サドラマCD、聴きたい!
いつか巡り合えたらいいなぁ。。。


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