新刊が出るので慌てて揃えて、
やっと読み始めました。
間に合わないけど、しょうがないwww

母と息子、兄と弟というダブルの禁忌なので
地雷系の人がいるかも。

那義は兄弟は大好物ですが
母と息子に関しては、地雷。
でも、あったという事実が書かれているだけで
H描写はないので大丈夫でした。
おぞましいことには変わりないけど。


二重螺旋 著者:吉原理恵子 イラスト:円陣闇丸
キャラ文庫 BL小説 2001年6月
★★★★
二重螺旋 (キャラ文庫)/吉原 理恵子
¥540
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◆あらすじ(文庫裏表紙)
父の不倫から始まった家庭崩壊――中学生の尚人はある日、母に抱かれる兄・雅紀の情事を立ち聞きしてしまう。「ナオはいい子だから、誰にも言わないよな?」憧れていた自慢の兄に耳元で甘く囁かれ、尚人は兄の背徳の共犯者に…。そして母の死後、奪われたものを取り返すように、雅紀が尚人を求めた時。尚人は禁忌を誘う兄の腕を拒めずに…!? 衝撃のインモラル・ラブ!! ◆

長男・雅紀。
3つ下の長女・沙也加。
その2つ下の次男・尚人。
末っ子でさらに2つ下の三男・裕太。
という4兄妹弟。

序盤は尚人の誕生日に
喧嘩を繰り広げる沙也加と裕太の様子を描写しながら
それぞれの性格や、
家族の中での力関係、立ち位置などが語られています。

兄弟みな性格が違うから
相性の良い悪いもあるし
誰もが多かれ少なかれ
不満や嫉妬や妬みも持っている。
これは兄弟がいれば、よくあることですよね。

でも、この家族を一気に崩壊に向かわせるのが
父親の浮気と出奔。
父親は家族を捨て、不倫相手の元へ行ってしまいます。

そして残された母の心が壊れ始め
子供たちの心もじくじくと病んでいきます。

何が衝撃といえば、やっぱり雅紀ですかね。
聡明で爽やかなスポーツマンだった彼が
母との禁忌の関係に堕ちていく。

あまつさえ、
母の死後は弟の尚人を
背徳の世界に引きずり落としてしまうという…。

母と雅紀の関係に気付くのは

彼を慕っていた尚人と沙也加なのですが
ブラコンが顕著だった沙也加は
ショックから雅紀を罵倒し家を出てしまいます。

4兄妹弟の中で
唯一、必死で心の均衡を保とうとしていた尚人ですが
雅紀と裕太の軋轢の狭間で苦しみます。

そんな尚人を雅紀は無理矢理に……!?
そしてその関係に隣の部屋の裕太が気付き…。

もうドロッドロですよ。
これ、キャラ文庫でいいのか?と思ってしまったwww

あとがきで吉原さん、
『ボーイズ・ラブ』ではなく『JUNEもの』だと書いてます。
そうか、これがJUNEなのか。
間の楔もJUNEだよね?

吉原さんの独特な文章だからこその
仄暗さのある爛れた世界ですね。
間の楔を読んだ時は、この文体に驚きましたが
慣れるのも早くて、今ではすっかり虜かもw

時々ある、視覚的効果を含めた改行や空白、

文章の組み立て方による演出が
吉原ワールドのダークさを深めているようです。

ただ、尚人視点で書かれているのが
時々、唐突に視点が変わったりするので
一瞬戸惑うこともありました。


この本、初刷が2001年6月で
那義の持ってるのは、2007年6月の11刷。
重版がすごいですね。

それだけ人気だってことですよね。


ドラマCDも出てるんですね。

Chara CD Collection「二重螺旋」/Soundtrack [Drama CD]
¥3,150
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雅紀:三木眞一郎 尚人:緑川光
(>▽<)きゃー♪
三木眞×みどりんですか!
(*ノωノ) イヤン エロそう…

聴きたい聴きたい!
欲しいCDに追加しなくてはっ!



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