なんというか、独特の雰囲気ですね~。

理屈だけでは理解しにくくて

感情の部分に響いてくるお話。

愛情という言葉がシンプル過ぎると感じるほど
深くて重い繋がりを読ませてくれます。


ダーク系の木原音瀬作品と
同じような匂いを感じます。

痛い描写や、救いがなさそうな展開もありますし。
こういった作品、私は好きです♪


ダブルミンツ 著者:中村明日美子
茜新社EDGE COMIX BL漫画 2009年8月
★★★★

ダブルミンツ(EDGE COMIX)/中村 明日美子
¥650
Amazon.co.jp

二人一緒じゃなきゃ、
生きてゆけない、
お前は俺の半身。

◆あらすじ
「女を殺した――」 電話の向こうから聞こえた高飛車な声は、高校時代の同級生・市川光央だった。 同じ名前を持つ男・壱河光夫の胸中に、かつての隠微な記憶が蘇る。 忘れていた過去が、再び光夫を熱情の中に引き戻す。 共犯者として再会を果たした二人の主従関係は少しずつ新しい形へと姿を変えてゆく……。 実力派作家が挑む、DEEP LOVE。 ◆



市川光央(みつお)と壱河光夫(ミツオ)。

高校時代、ミツオはみつおに苛められてます。
「俺の犬になれ」

この時の主従関係は
主がみつおで、従がミツオなのですが。

そして大人になってからの再会。

「女を殺した」というみつおを
手助けするミツオ。


目に見える主従関係と

内面的な主従関係が逆だったり。

ふたりは、出会った時点で
繋がってしまったんですよね。

身体ではなく、心の部分で。


ミツオは、みつおに痛めつけられるのを
快感とするMっ気もあるのですが、
その実、絡め捕られてるのはみつお。

でも、みつおもまたミツオを求めていて。


どろどろと交じり合っていくような二人。


どこか狂気を孕んだ二人の心は

恋愛というものを超えた
まさに半身を求めるような
重く暗い情念を感じます。


secret finalのラスト3ページ、
すごく好き!
ラストのミツオの泣き顔がたまりません!

この顔を見た瞬間に

それまでの鬱々としたものが吹き飛びました。


このBLがやばい!2010年腐女子版に載ってる
SP番外編『西瓜 watermelon』
裏の世界に生きているのでしょうが
二人一緒でシアワセそうでした。

よかった♪


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