北の漁場 著者:愁堂れな イラスト:山田ユギ
北の情炎    〃          〃

二見書房シャレード文庫
★★★★
北の漁場 (二見シャレード文庫)/愁堂 れな
¥560
Amazon.co.jp



北の情炎 (二見シャレード文庫 し 3-5)/愁堂 れな
¥690
Amazon.co.jp



北の漁場  2007年8月発売
マグロBLですw
マグロ1本釣りというまさに『漢!』な世界です。

マグロ1本釣りの名漁師と呼ばれた父に男手一つで育てられたエンは、高校生の時に家を飛び出し東京に出て行くが、そこで待ち受けていたのは都会の過酷な現実だった。
ヤクザの使いっパシリからいつのまにか裏社会に飲み込まれシャブ中で、実刑判決。
服役中に父が亡くなり、出所後は故郷に戻り、父の船で漁に出る日々。
初めてのアタリに立ち往生しているところを、祐二に助けられる。
それが縁で祐二に惹かれていくエン。。。

祐二の家で暮らし、共に漁に出るエンですが、
子供を連れて出て行っていた祐二の妻子が戻ってきたり、
祐二の兄が尋ねてきたりとなんやかんやある中で、二人が愛を育てていきます。

口下手で言葉が足りない祐二と、己の背負う過去に負い目を感じ萎縮してしまうエン。
そんな不器用な二人を、居酒屋のケンちゃんが見守ります。
ケンちゃんはエンの親代わり(そこまで年は離れてないようですが)みたいな存在です。
ゲイなのかオカマなのかわからないですが、オネエ言葉を喋るケンちゃんがいい味出してます!

エンの父親のエピソードのくだりでは、エンと一緒に涙が出ました。

山田ユギ氏の絵がいいですね~。
エロシーンの絵、位置と角度がリアルだなぁと思った1枚がありました。。。


北の情炎  2009年10月発売
甘甘な二人の前に、祐二に弟子入りしたいという沢田がつきまといます。
祐二の実家の問題も出てきたりとバタバタする中、

かつてエンを暴力と薬で縛りつけ愛人生活を強要していたヤクザの井上が現れてしまいます。

相変わらず過去のトラウマに囚われているエンは、一人でぐるぐるネガ思考に落ち込んでしまってます。
祐二を愛してるからこその、エンの悲しい自己卑下の連鎖が続いてしまうのです。

エンは23歳、祐二はその一回りくらい上ということで、BL的にはオヤジなのでしょうが、カッコイイですよ~!
年の差CPだからなのか、祐二はエンの髪を撫でたり、頭をポンポンしたりってのが多いのですが、祐二の『無骨な指』ってのに萌えます♡

この作品でも、ケンちゃんがちゃんと二人を見ています。
エンはケンちゃんに、祐二との関係を話したことはないのですが、それは年の功で気づいているケンちゃん。
不安に揺れるエンの気持ちも察して受け止めてあげています。



≪愁堂れな作品INDEXへ



↓ランキングに参加してます。ポチしてもらえると喜びます♪
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ