「鹿沼今宮神社祭りの屋台行事」は、ユネスコ無形文化遺産に登録された33の「山・鉾・屋台行事」の一つです。
その起源は慶長十三年と伝えられています。
現存し、今もこのお祭りに使用されている屋台で最古のものは文化年間千八百四年作成ですから、二百年以上続いているのは間違いありません。
注目すべきは、昭和から平成に入って作られた物もある事です。
鹿沼市内には、今でも彫刻屋台を製造修理できる技術がある証拠だからです。
屋台そのものを鑑賞するのならば、祭礼の日以外に市内各所にある屋台蔵を見て回る方が、良いかもしれません。
しかし、「山・鉾・屋台」は祭礼の最中こそ活き活きとしていると私は感じます。
繰り出しの準備中に町の駅・新鹿沼宿で腹ごしらえをしました。
三陸のホタテを発見、確保しました。
カロリー補給に麦ジュースを一杯いただきましたが、本番前に酔っ払うわけには行かないので、我慢我慢。
宵闇の迫る中、繰り出しが始まりました。
今宮神社前の十字路をキリン(ジャッキ)を使って方向転換するのも見せ場の一つです。
ぶっつけ(お囃子合戦)は二日の夜が本番で初日は披露とされていますが、迫力は変わりません。
市内あちこちの十字路に、屋台が4〜6台向き合います。
そして、ぶっつけが始まりました。
なんと、この日は本番前の予行演習という事もあったのでしょう。
本格的なぶっつけの前に、観光客の私たちを真ん中に入れてくれました。
本番では審査役の人がいる場所です。
お囃子と掛け声が、外から見ているものとは別物の迫力だったことだけ書いておきます。
まだまだそちらこちらに、お囃子と掛け声が続くなく、新鹿沼駅から宿泊地に戻りました。