(今はもう米国に戻ってきておりますが、日本行きのお話を続けたいと思います。)
そう、リベンジ。
前回、羽田ー伊丹間のANAのプレミアムクラスに乗ったとき、新聞事件でつまづき、サンドイッチを食べる間もなく、すごすごとしっぽを巻いて、引き下がったBきゅう。
『勝負は次回に預けておくぜ』という捨て台詞を吐いて、飛行機を後にしたのでございました。
さて、勝負の機会は、かなりはやくやってまいりました。Bきゅう、今回の旅行に、むりくり、むぎゅーっと、札幌行きを入れたのでございました。
そして、ボーイングは747の最先端の三角州に置いて、熱い女の戦いの火蓋が切って落とされたのでありました。
さてその経過はいかにと言いますと、
<勝負1>コート預けは、Bきゅうの勝ち
<勝負2>新聞は、引き分け
<勝負3>お食事は、まさかのBきゅうの負け
<勝負4>お飲物は、引き分けと思いましたが、レフェリーが出て、Bきゅうの判定勝ち
といわけで、
Bきゅうの勝ち!!と思いたいところなのですが、
まだ勝負は終わらなかったのでございました。
さて、その後、お食事も終わり、飛行機は高度を下げ出しまして、
ジャケットも返していただいた時でございました。
隣の通路側の、会社でいい顔待遇のおジジが、、、
なんと、
なんと、この後に及んで、
FA殿に、ごにょごにょと言うたのでございました。
ここで、急遽
<勝負5>ごにょごにょ
ごにょごにょでございますよ、ごにょごにょ。
おジジが、FA殿に、ごにょごにょと言うたのでございました。
Bきゅう、何のことかわからないのでございます。
そういえば、日本はごにょごにょのメッカ。
Bきゅう、すっかり忘れておりました。
おお、この急展開、どうなるのでございましょう。
FA殿は『何味になさいますか』みたいなことをたずねかえして、
(↑小声のごにょごにょのやりとりなので、よく聞こえなかった)
おジジは『何でもいいから』と言うたのか、何味か言うたのか知りませんが、
FA殿がすべてを察したような顔つきで、
にっこりと微笑み、
ギャレーにとって返し
すぐに、何か小さなお菓子みたいのをもってきたのでございます。
それをおジジは、スリもびっくりの目にも止まらぬ早さで、受け取り、
さっくりと、座席前にかけてあった高級背広のポケットに入れてしまったのでございました。
(↑てめーでお菓子くらい買えるだろうに)
超すばやいおジジ殿とFA殿の連携プレーでございました。
ああああ~。
何か貰っている~。
何だ、何だ、何なんだ~。
見せて~。
Bきゅうもほしい~。
何だよおおー。
Bきゅう、大変ドウヨウしたのでございました。
最後の最後で、どんでんがえしでございました。
格好つけないで、おジジと仲良くお話していればよかったかも。
大きく後悔。
FA殿、おジジを飼いならしていたのでございますね。
(↑脚色はいってますから)
負けポイント1でございます(涙)。
こうしたBきゅうの焦りとは別に、飛行機はするすると札幌空港へ降りていったのでございました。
以上、
<勝負1>コート預けは、Bきゅうの勝ち
<勝負2>新聞は、引き分け
<勝負3>お食事は、Bきゅうの負け
<勝負4>お飲物は、Bきゅうの判定勝ち
<勝負5>ごにょごにょ、Bきゅうの負け
というわけて、引き分けでございました。
札幌に到着したBきゅう、飛行機から降りるとき、
ご搭乗ありがとうございました。またのご利用をお待ち申し上げております
を200回くらい繰り返さないといけないFA殿のヨコを通りながら、
『いい勝負だったぜ』
と、ココロの中でつぶやいたのでございました。
Bきゅう、学びました。
プレミア客は一日にしてならず。
新たな勝負を誓って
合掌