さて、出張帰り、神様には、もう一度、拾っていただきました。

もちろん、Bきゅうは、てろてろに疲れて飛行機に乗り、
一便目はもちろん爆睡し、
乗り換え空港に着き、
ぼーぼーぼーと、
ターミナルを移動していました。

乗り換えは2時間後。
急ぐこともございません。


ラウンジでも探すかなと思っていたところ、
ふと、Bきゅうの地元P街行きの最終案内が聞こえました。
最終案内というよりも、
『ドアを閉めるぞ!』
『もう知らないもんね』
という最後通牒でございました。
そう、北米の空港では、
最終案内ではなく
爆撃体制に入る直前の
最後通牒がございます。

ともあれ、Bきゅう、
おお、1つ前の便がまだ出てないんだなと思い
最後通牒なので、もうだめかもしれないけど
もしかしたらのせてくれるかなーと考え出すと
急に元気になり

たったった~と、

駆け出したわけでございます。




ゲートは閑散。

でも、ドアは開いている。

最後のパチパチをしていたお姉さんに頼んでみると、空席ありとのことで、無事、乗せてもらえました。


が、、、、




こうして、
乗客がすべて座っているところに入って行くって、
勇気がいりますな。
すんごく鋭い視線を感じます。

わしが、飛行機を遅らせたんぢゃないんだってばー。
飛行機がいたから、乗せてもらっただけなんだよー。
大声で言いたくなりましょう。

こういう時、残っていた空席というのは、たいてい飛行機のしっぽの方であり、鋭い視線にさらされながら、てけてけと機内を歩いていかなければいけないのです。


夏に、空調が壊れて乗客が汗みどろで待っている飛行機にぎりぎりで乗った時も、殺気に近いものを感じたことがございます。


今日は、土曜日。
時間は夕方遅く。
みんな、早く帰りたいに決まってましょう。
『このXXXXが~』という皆様のココロの声が聞こえるようでございます。



このような時、
こうした視線をはねつけるためには、
どうすればよろしいのでしょう。


Bきゅう、やっと学びました。


そう、このような時、
小心者になってはいけないのでございます。
むしろ、


『私が飛行機を待たせるのは当たり前でございますわよ』


というオーラを出しながら
機内をのっし、のっしと歩いていけばよいのでございます。

汗顔をしても、
喜び顔をしても
いけないのでございます。

このような時は、
女王様顔でないといけないのでございます。

そうすると、他の乗客の方も、そういうものなのだと、なんとなーく納得してしまうのでございます。この『なんとな~く』を引き出すのが大事なのでございます。


そして、女王様は、飛行機が滑走路に出て行く間に、よだれをたらして寝てしまい、そこで魔法は解けてしまうのでございます。小心者に戻って大丈夫でございます。