球技大会があった。


バレーボールだ。


私はプライドの高さから、


運動音痴にもかかわらず


バレー部に所属していた。


そして少しだけバレーに自信があった。


(マラソンとか筋トレとか、基礎練習が大嫌い)


なので球技大会は少し楽しみにしていたのだが、


最悪なタイミングでインフルエンザに罹患した。


私は当日、休んだ。


球技大会の事が気になりつつも、


私も高熱や嘔吐で大変だったのだ。


数日後、学校に行ったら


『葉月ちゃん当日休むから…。〇〇ちゃんら、頑張ってたよ。一言誤ってた方がいいよ』


と、誰だったか忘れたけど言われた。


女子達の目が冷たいのがなんとなくわかった。


『え、うん。でも私、本当にインフルエンザで苦しんでたんだけど汗


と、軽く返したが本当に悔しかった。


なぜ悔しかったのか?




今考察すると2つある。


一つ目は、『多分、インフルエンザであることを信


じてもらえてない』こと。


担任の先生は一応みんなの前で朝、


私がインフルエンザなので欠席と


伝えてくれてたようだ。


それでもインフルエンザで苦しんだ証拠など


クラスの皆んなに示せるはずもなかった。


そして二つ目。


『私が(球技大会から逃げた)と思われてること』


だから、当日『インフルエンザ』を理由にドタキャ


ンしたように見えた私に、


女子達からは不満が爆発したのだろうと思う。


おそらくクラス中から


『あいつは逃げた』


と思われていた。


それは


多分普段の私がそうだったんだと思う。


嫌なことから常に逃げるから、


『ほら、やっぱり今回も逃げてる』


と思われた。


悔しい。


自分の人望の無さが。


信じてもらえない、


信じてもらえるような行動をしない自分が、


たまらなく悔しい。


中学時代の私に、


自信とか


自尊心とか


そんなもの何もなかった。


今でもあるのは


恥ずかしさ


悔しさ


情けなさ。


みんなの記憶から私という人間が


消えて欲しい。